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落ち着きすぎた ページ18

その後のことははっきり言って覚えていない。気が付いたら風呂場でシャワーを浴びていた。





『(この風呂で松田と一緒に入ったんだよね…いや、語弊があるわ。入っとらん入っとらん、何言っとんねん儂)』




危ない危ない、私の中の関西人が出とる出とる。正真正銘、私は純度100%の関東人!!東京生まれ東京育ち!!悪そな奴は大体友達っ!!…嘘ついた、寧ろ良い奴しかいないよ。だって警察だから





『はあ…』





『(松田が私のこと…?考えた事もなかった…)』





松田と付き合う?正直自分がどうしたいのか分かんない。警察学校の時は凄く濃かった、でも短すぎた。好きとか以前に、松田のことを知らなすぎる。





だから、一緒に暮らすのか?





『いやそれは違うだろ。』




付き合う前の男女がシェアハウスでも無く同居する状況ってなに?




…もういいや!めんどくさい!好きになる時は好きになる時だし、好きにならない時は好きにならない時だ!!

考えても仕方ないことは仕方ない!!!!




無理矢理頭の中で片付けて、風呂場を後にした。




久しぶりのお風呂だと言うのに全く心安らぐことが出来なかった。寧ろ息詰まった。そして体を拭くのが面倒臭すぎて、余計に辛く感じる。



何とか重い体を奮い立たせ、服を着ることができた。洗面所から出れば、松田はトイレに行っているのか、外で煙草を吸っているのか、リビングにはいなかった。




久しぶりに操作する自分のスマホが余りにも楽しく感じ、まだ少し湿っている自分の髪の毛の存在も忘れて虜になっていた。








「風呂から出たのか?…おいおい、まだ髪ベタベタじゃねえか。気持ち良さそーに寝やがって…ったく、世話が焼ける姫さんだぜ」

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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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