今宵は月明かりに【Kota.Y】

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ご飯を食べ終わり、TVも消して、もう寝る頃。

Aちゃんより先に2階の寝室へ上がってきた俺。

寝るときは一緒のベッドで寝ている。

Aちゃんが家にきたとき、

うちにはあんまり人は来ないし、

来ても光とかメンバーくらいだから

同じベッドで寝ていたため、

来客用の布団がなくて、

「なんにもしないから!」

という事で一緒に寝ることにした。

それが今もと言うわけだ。

ベッドに入り、しばらくケータイやらを

いじっていたけど､Aちゃんが上がってこない

いつもこの時間には寝ないとって言ってるのに

心配になって、下へ降りた。

すると…。




『…すぅ、すぅ。』

「…Aちゃん、ここで寝てたら風邪ひくよ?」

『ん、んにゃむにゃ…』





リビングの机に突っ伏して寝ているAちゃん発見。

なにやら勉強してたのか、ノートと筆箱。

それから、プリント類がたくさん広げてある。

その中の1枚を取ってみてみた。




「えっと…?CMソング用。商品は○○社日焼け止め。
歌手のイメージに合わせて?なんだこれ。」

『…ふ、ふわぁ。ん、あれ、宏太さん。…っそれ! 』

「あ、Aちゃん…えっ?｣



バッ



Aちゃんが起きたと思ったら

手の中にあった書類がすぐさま抜き取られた。




「Aちゃん、それ?」

『なんでもありませんっ。宏太さん、寝てたんじゃ… 』




そう言いながら急いで書類や、

ノートを回収するAちゃん。

でも、俺は見てしまった。

Aちゃんの腕の中にある書類の中に

1つの手紙が混じっているのを。

一瞬見えたそこには、


「LILYさん、ずっと待ってますから。」


の文字があったのを。

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