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急いで幼稚園に駆けつけると、担任の先生に加え、シウが手を挙げたというヒョヌくん、ヒョヌくんのご両親、ミナが。
ヒョヌくんのお母さんはかなり怒っているようで、終止、嫌味を溢され。
子ども同士のことですから、と言ってくださったヒョヌくんのお父さんの言葉で何とか収拾がついたその場。
もう一度、先生とあちらのご両親、ヒョヌくんに頭を下げ幼稚園を後にして、来たのはチャニョルと付き合っていた頃から大好きだった、アップルパイのおいしい喫茶店。
ドアの前、何を話しかけてもシウは全く口を開かない。
「ねえ、シウ、どういうこと？」
「オンマ、違うの！シウ、悪くない！」
「ミナ、オンマはシウにきいてるの。シウ？」
「知らない」
「知らない？」
ばちんっ
初めて。
初めて、子どもに手をあげた
「シウ、頬っぺた痛いよね？ヒョヌくんも同じくらい、痛かったんじゃないかな？ごめんなさいじゃないの？」
「…」
「オンマ！シウ、いこう」
「こら！まだ、お話終わってないでしょう！」
「「オンマなんてだいっきらい！」」
二人同時にそう叫んだかと思うと勢いよく喫茶店のドアをあけて中に入っていった。
３人でもよく来ているから、勝手知ったるとはまさにこのこと。
「大嫌い、か…」
こんなときに…チャニョルは、スケジュールで海外に。
「はぁ…」
幼稚園から連絡があったときにいれたメッセージは既に読んでいるみたいだけれど…
電話、してみようかな。
「ヨボセヨ？チャニョラ。あのね、」
-「どういうこと？」
「だからね」
-「シウが幼稚園の同級生をぶったって？理由は？」
「…分かんない」
-「分からないって…、母親だろ？」
「…」
-「はぁ…じゃ、撮影戻るから」
溜め息つきたいのはこっちの方よ
「忙しいときにごめん」
-「うん」
「明日、帰り、気を付けてね」
-「ん」
もう一度、シウに聞いてみないと。
ドアをあけて中に入る。
「彼らの話、ちゃんと、聞いてあげたかい？」
「え…？」
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作者名：ビビ
| 作成日時：2016年5月27日 22時
