【ん〜…そろそろですかね?】 ページ45
目の前がもっと暗くなる。
何かが足元にころがった。
マス「……ぇ…」
それは微塵も動かなくなったトトだった。
マス「っトトさん!!!トトさん!!し、しっかりして下さい…っ!!」
化け物−ククリム−は腕を下にぶらんとさせたまま動かない。
マス「っ……!は、早く…っ逃げない…とっ…!」
マステラはトトを担ごうとした。その時、手がべチャリと音を立てる。
マス「はぁ…っ!うっ……!!」
血生臭い匂いが鼻を通る。
マス「…急がない…とっ…!」
マステラがトトを担いだ時、彼女も動き始めた。
マス「…っ!?ククリム…さん…!?」
ヴゥッ………ア゙ア゙ッッ……!!!!
ヴゥルルア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッッッ!!!!!!!!!!!
大きな雄叫びをあげ、彼女はこちらに突進してきた。
マス「えっ………!?ま、まずいっ!」
咄嗟にマステラは左に逃げる。彼女はそのまま壁に激突した。
が、マステラも地面に転んでしまった。
マス「っきゃぁ!!!」
自分より体の大きいトトを無理に担いでいるため上手くバランスが取れなかった。
赤いトトとマステラが地面に転がる。
マス「いっ…挫いた…っ!?」
足はもう使い物にはならなかった。
彼女も壁から抜け出し、マステラを見つける。
マス「…っ……!!」
ヴゥ……!!!
息を荒らげている。
マス「…っククリムさん!!やめて下さい!!」
マス「トトさんも……っ!血を流しているんです…!!」
マス「目を覚まして!!!!!!」
彼女は動かない。
マス「…っククリムさん…!?」
その瞬間、彼女は甲高い声をあげた。
マス「ううっ………!?!?」
マステラも耳を押さえる。さっきまでの声とは違っていた。
マス「…なん…!?」
「………ぁ…く、くり…む」
この声のお陰で、トトも意識を取り戻した。
マス「っトトさん!」
「…ゔ…っ…くく…りむ」
「助け…る゙………よ゙…」
マス「…っ…!」
トトはまたぐったりしてしまった。
マス「…ククリムさん…お願い…起きて下さい…!」
マス「待ってるんです……!!!」
フーーーッ……フーーーッ…!!!
彼女はその場で蹲った。
マス「……っ!?」
『あ゙ぁ゙っ゙…!!!』
彼女は、さっきまでとは違う声を出した。
マス「…えっ…?」
『っ……!!マス、テラ……っ゙!』
『はな゙…れ…っ゙…』
確かに言葉を発した。
マス「…っククリムさん…!?」
『……っ゙…ゔ…!!』
『っゔたって…………!!!!!』
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ちゃまろ。 - ありがとうございます〜! (2019年10月20日 16時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ面白いです! (2019年8月23日 0時) (レス) id: cf65e5d56e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - なんかバグって更新されてませんでした…すいません! (2019年6月16日 13時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません!! (2019年4月24日 0時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - ありがとうございます…!!! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 4a47a240b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2018年7月26日 18時