青いWalkure1[マクロスΔ]

傍に ページ43

マス「どこにもいない…………」
「急にどっかいっちゃったね…」
マス「広場だったら広すぎて分からない………」
マス「それに…」

ウミネコは魚と同じ尾びれをもつ。
だから、広範囲に動けるはずがない。
だが、今ここにいないという事は、本来はおかしい。

何者かの手によって連れ去られた、という線もあるのかもしれない。


マス「………無事でいて………」

マステラとトトは、二手に分かれてウミネコを探したが、手がかり一つ掴めなかった。

「………ケガは目立つ程にはならなくなったんだけど…」
「まだ激しく動いてはいけないんだよ本当は…」
マス「………！」
「早く見つけよ！2人ともね！」
マス「…はい！」









「……結局……」
マス「病院………ですね…」

2人はなんの手がかりも無いまま、また病院にたどり着いてしまった。

もう、体力も限界に近い。

マス「………………」

口数も減っていた。
諦めはしなかったが、もう希望が消えかかっていた。





その時だ。





ｸﾞｩ……………………









呻くような、聞いたことの無い音が聞こえた。

マス「……………え、」




振り向いても何も無い。

「な、なに、」

トトも聞こえていたようだ。

トトは、咄嗟にマステラを自分の近くに寄せた。

「はっ、離れないでね…！」

マス「は、はい！」

呻き声はまだ聞こえる。
だが、音の元が分からない。

「何…何なの…！？」
マス「………っ……」









ベチャッ!!!!!!!


マス「っあ!?!?」

マステラの肩に、違和感が走る。

マス「なっ、な………………………に……」





マステラが自分の肩を見ると、ねばっとした液体が付いていた。

マス「……っ！？！？」








上を見上げた。









もう暗くなって分からなくなっていた。




化け物は、隣にいたのだ。

やっと会えたよ→←ククリムとウミネコ

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