青いWalkure1[マクロスΔ] (ページ41)

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まさかページ41

マス「離れている…と言っても…」
「範囲が広すぎるかぁ…」

2人は病院から離れた広場に来た。
広場には人が多く、賑わっている。

のは、『いつもなら』の話である。

「…おかしい…確かに今は夜に近いし…人も少ないはずだけど…」
「いつもなら数人はいるはずなの…」
マス「いつもなら…」
「でも今は誰もいない…………変だよ……」
マス「………」

マステラは頭の中で整理する。

普段なら数人はいるはずの広場に誰もいない。
それは、恐らく病院の崩壊のせいだ。
あの規模の壊れ方なら、情報が広まっているはず。
普段ならここにいる人達がいないのは、身の安全の為だろう。
何かに破壊された、という事はほかの人も気づいているのだ。

マス「……………ならククリムさんももっと遠くに離れているんだ…………」

マス「トトさん！もっと遠くにいきましょ」

そう言った時だった。

「おいおめぇら!!!!!!!何やってんだ!!!!!!!」
マス「え？」

通りがかりの男性に怒鳴られた。

「なっ何このおじさん！！いきなり…」
「おめぇらこそ何やってんだ!!!!!!!」

「化け物の事知らねぇのか！？！？」
マス「化け物………！？」

男性は汗だくで、息も上がっている。
走ってきたのだろうか。

「おじさんなんの事言って…」
「化け物が出てるってここら辺で騒ぎになってんだ!!!!!!!」
「腕も太くて、図体もでかい、ゴリラみてぇなやつだって皆言ってんだぞ!!!!!!!」
「それにあの病院!!!!!!!」

マス「…え」

「あー病院だったか忘れたけどよ、とにかく建物が化け物のせいでぶっ壊れたって話だ!!!!!!!」

「ばっ…………そんな…」
「嘘だったら皆逃げねぇよ!!!!!!!あんな化け物に襲われちまったら最後だ!!!!!!!」
「おめぇらも早く行け!!!!!!!この辺もだいぶ危険だってよ!!!!!!!」

そういって男性は走ろうとする。

マス「まっ、待って下さい！その化け物って」
マス「…かっ顔に…血管が浮き出たりしていますか…………」

「俺は実際見た訳じゃねぇから知らねぇよ!!!!!!!さっさと逃げろ!!!!!!!」

マス「………………」

男性は全速力で逃げてしまった。

マス「化け物って………まさか………」

マス(ヴァール……………？)

マステラも実際にはヴァールを見たことは無い。
だが、このラグナに発生する事が多いのは知っていた。

マス「病院…………ヴァール…………」
マス「ククリムさん…………………」

マス「……………まさか」

「………」