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ワガママ ページ25

「今は…うん、寝てるね。起こさないようにそっとね。」
マス「はい」

マステラはククリムに連れられて病室に来た。
小さなベッドに、小さなウミネコがすやすやと寝息を立てている。

マス「…良かった…」
「ありがとね。君が応急処置したお陰で何とかもってくれたの。」
マス「…え、応急処置だなんて、…私、そんな医療知識ないし…」
「へえ、それは意外だね、ちゃんと出来てたよ。」
「結果として」
「この子は生きてる」
マス「…」

マステラはウミネコを見つめた。
命がそこにあった。




「あっ、お帰り―!」

病室から出ると、トトが長椅子で作業していた。
書類の整理をしているようだ。

「大丈夫?あのウミネコ」
「うん、今は大丈夫」
マス「…本当にありがとうございます」
「えぇ!いやいやお礼を言うのは私の方だから!」
「ウミネコを助けてくれてありがとう!」

トトはにっかりと笑ってみせた。

マス(さっきまであんなに泣いていたのに…)

トトは感情の起伏が激しいようだ。

「…さて、あのウミネコは様子見として、」

ククリムが書類を抱えて言う。

「君はどうする?」
マス「…私は…」
マス「今から出ます」
「い…今から!?もう深夜だよ!!」
「流石に危険だよ。止めときな」

二人から制止されたが、マステラにも理由があった。

マス「私…今旅に出ているんです。」
マス「昔に…色々あったんで」
マス「そこで決めたんです」
マス「人の厄介にはならないって」
「…そんな、厄介だなんて…」
「君、どう見たって私達より年下でしょ?気を使ってるの?」
マス「そういう訳じゃ無いんです。」

マステラは目を閉じた。

マス「決めたんです」
マス「…小さい頃に」
マス「もう絶対に人に迷惑をかけないって」
マス「その人に…きっと不幸がきてしまうから」
マス「だから…だから私は「良いよ!」

マステラの言葉をトトが遮った。

「私は別に良いよ!どうなっても」
「その覚悟でここに居るからね!」
「君の決めたことを破りたくない…でも」
「これは私のワガママなんだけど、」

「今日だけは君を守らせて」



守る?


私を?良いの?



また…居なくなるよ?


「ねえ!お願い!」

トトはマステラを見つめた。



この人は






良い目の人だ。



マス「…はい」

めっちゃどうでもいいオマケ→←とばっちり


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設定タグ:マクロスΔ , 二次創作 , ワルキューレ   
作品ジャンル:アニメ
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ちゃまろ。 - ありがとうございます〜! (2019年10月20日 16時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ面白いです! (2019年8月23日 0時) (レス) id: cf65e5d56e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - なんかバグって更新されてませんでした…すいません! (2019年6月16日 13時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません!! (2019年4月24日 0時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - ありがとうございます…!!! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 4a47a240b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2018年7月26日 18時

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