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朝の話(10:30) ページ34

「あ…焦った……いやマジで焦った……」
「本当だよ……久し振りに叩かれた…」
「ごめん…」

安心したトトとククリムは、ふにゃふにゃと机に突っ伏した。

マス「私が居てい良かったですね」
「うん…マステラちゃん居なかったら『休診日』って書いてあんのにやってるやばい病院になってた…」
マス「看板に『日曜休診日』って書いてあった気がしたので」
「良く見てるなぁ…」

トトの話すスピードはゆったりである。どうやら朝に弱いらしい。
それは医師的に大丈夫なのか。

マス(致命傷だ…)

やがて、トトがおもむろにキョロキョロとし始めた。

マス「どうしたんですか?」
「いや…ククリムどこ行ったんだと思って…」

そう。さっきまでトトの正面の椅子に座っていた筈のククリムが消えていた。
目を離したのはほんの2、3分だったが…

「んん…ククリムどこ〜…」

まだ眠気でフラフラのトトは、机に掴まり何とか立ち上がる。
マステラもそれに続いて立ち上がると、普通にククリムが洗面所から出てきた。

「あっ、ククリム発見」
「何?」
「いや、急に居なくなるからビックリしちゃったんだよね?」

ね?と言ってトトはマステラの方を向く。

マス「は…はい」

急に振られてマステラは驚いた。お陰で目は少し覚めたが。

「てか何やってたの?」
「洗顔。朝起きたらするでしょ?」

正論だ。朝はてきぱきと行動しなければならない。
その為にも顔を洗ってシャキッとするのは大切である。

「流石ククリムだ〜…早いよ仕事が」
「別にこれは仕事じゃないよ 子供もやってる」
「だからトトもやるべきだと思わない?」

ククリムは、そう言ってタオルをトトに渡す。

遠回しに『早くしろ』と言っているようだった。

「はいマステラちゃん」

マステラにもタオルが渡される。

マス(…早くしよう…)


トトとマステラは洗面所に来た。さっき貰ったタオルを片手に。

「ふああぁ〜〜……」

大きなあくびをするトト。
その横ではククリムが自身のベリーショートの髪を櫛でとかしていた。
ククリムは、どうやら朝に強いらしい。
隣とは正反対だ。

マス(正反対…)

二人の斜め後ろでマステラは思った。

この病院はトトとククリムが切り盛りしている訳だか、正反対な二人で大丈夫なのか。
自分は医療に関わらないから分からないが、そういうのは性格がぴったり一緒の方が良いのでは。

マス「…相性…かな」
マス「難しいや」

こっそり言うと、前の二人が「ん?」と同時に振り向いた。

あなたもおはよう→←うっかりさん


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設定タグ:マクロスΔ , 二次創作 , ワルキューレ   
作品ジャンル:アニメ
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ちゃまろ。 - ありがとうございます〜! (2019年10月20日 16時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ面白いです! (2019年8月23日 0時) (レス) id: cf65e5d56e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - なんかバグって更新されてませんでした…すいません! (2019年6月16日 13時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません!! (2019年4月24日 0時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - ありがとうございます…!!! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 4a47a240b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2018年7月26日 18時

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