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「え？」
ポカンとするジンさんの顔を覗き込むとクマは出来てるし、前よりヤセた気もするし、大好きだったジンさんのふわふわした感じもなくなった気がする。
「ボーッとしてるけど」
「ゴメン」
「ねぇジンさん」
「ん？」
「わたしもう怒ってないから、ちゃんとご飯食べてちゃんと寝て」
「…」
「わたしが退院するまでに、いつものジンさんに戻ってなきゃキライになるから」
「…っ！？！」
ジンさんは思った通りに目をこれでもかってゆうくらい見開いてて、なんかカワイイ 笑
「ふふ、冗談じゃないからね？」
そう言いながら真冬の時みたいに冷え切った手を取り指を絡める。
関節がうにょって曲がってる独特なこの手に触れるのはいつぶりだろう？
「でもね、ジンさん。世の中の人はいろいろ言ってるけど、ジンさんのことヒドいヒトとは思ってないよ？」
「でも、僕…あんなヒドいことしたんだよ？なのにどうして…どうして、まだ一緒にいてくれるの？」
「だって、ジンさんは…いつもわたしのこと考えてくれてたでしょ？
朝起きればお弁当が置いてあったし、家に帰ればご飯が用意してあって、毎日冷蔵庫に一言メモが貼ってあって…会えなくて寂しかったけど嬉しかった。
それを考えたら、もう１回信じてみようと思ったの」
「…Aちゃ、ん」
ジンさんはわたしの左手を優しく引いた。
大好きな人の腕の中は、
温かくてふわふわでホッとする。
「Aちゃん、本当に…ゴメンね」
「これからは、何でも話してよ？」
「うん…っ、…本当によかった。もう、会えないかと思った」
「スーツしわしわだよ？笑」
「…こんなヤツで、ゴメンね」
「…はぁ。ふふ、ホントにジンさんはかわいいね？そーゆうトコも…大好きだよ」
「っ！？！」
ぁあ、
しまった…
また泣き出しちゃったよ……
「あ、ねぇ、ジンさん！」
「？」
「退院したら、海行きたい」
「…そうだね、約束だったもんね。けど、まだ寒いんじゃないかな？…プールはどう？」
「いいね！あ、水着の選びっこしよ！」
「え」
「…ダメ？」
「い、や…全然ダメじゃ、ないけど…///」
「ヘンなコト考えてる」
「ぜ、ぜんぜん！！！ちっとも！これっぽっちもか、考えてないよ！？！」
さっき、
ジンさんから直接話が聞けて何がホントでウソなのかやっと分かった。
そして、再確認した
わたしの『 たった１人の人 』はジンさんだってこと。
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pochi - つづきが気になりすぎてコメントしいちゃいました！もう (2019年2月8日 15時) (
レス) id: 241c3a4e2c (このIDを非表示/違反報告)
ユマ - 前から読ませてもらってるんですけど、何故か涙が出てきます。私はジンよーりのオルペンなので嬉しいです！続き楽しみにしてます (2017年5月7日 1時) (レス) id: 6b763c2c38 (このIDを非表示/違反報告)
milk - ジンさんとの甘い時間が素敵すぎますね。でも･･･のあとが凄く気になります！更新頑張ってください!! (2017年4月1日 0時) (レス) id: bbf87d5c46 (このIDを非表示/違反報告)
流奈(プロフ) - みちるさん» コメントありがとうございます！面白いって言っていただけるなんてうれしいです(TT)更新がんばります！ (2017年3月19日 11時) (レス) id: be64d5fde9 (このIDを非表示/違反報告)
みちる(プロフ) - これの前から読ませて頂いてます!!ジンさんメインで今まで出会ったことの無いようなストーリーでとっても面白いです！！これからも期待してますので更新頑張ってください！！？ (2017年3月17日 9時) (レス) id: 422dc164d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流奈 | 作成日時：2017年3月16日 15時
