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JIN side
あれは
いつだったかな？
確かまだ、
Aちゃんが家に来てすぐの頃だと思う。
「オマエ一体どういう事だ！？ちゃんと説明しろ！！！」
数日前、Aちゃんの事が『 父 』と『 母 』にバレて２人揃って家に怒鳴り込みに来た。
左の頬がジワジワと痛み始める
「オマエは昔から…」
僕は『 父 』の長セリフを聞き流しつつ、同い年くらいに見える『 母 』の冷たい目線にいつも通り耐えていた。
その時、
「ジンさんは何も悪くないです！！！」
玄関から大きな声が聞こえた。
そこには、
学校帰りのAちゃんがいた。
「……キミ、は？」
「わたしがAです。お話勝手に聞いててすみません。でも、ジンさんは…アナタみたいなヒトとは全然違いますよ」
「…っ！？！」
「ふふ、Aちゃん？そんな口聞い…」
「ジンさんは、家族と父の社員さん達まで助けてくれました。わたしにとって命の恩人です。
そんな人を悪く言うなんて、絶対許しません。
ジンさんに謝ってください、今すぐ」
Aちゃんの横顔はとてもキレイだった。
あの時僕は
強くなろうと決めたんだ
なのに…
「…Aちゃん……」
あの事件から３日
手術は上手くいったのに
Aちゃんの意識は戻らないまま。
僕は、
『 父 』と同じ最低なニンゲンだ。
大切な人を
傷つけてウソついて守れなかった。
母は僕に「いつかジンにも心から守りたいって思う人が出来るわ。その時にね、その人をしっかり守れるように辛い事も苦しい事も逃げずにやりなさい。強くなって、優しくなりなさい。いいわね？」といつもそう言っていたのに……
「…っ、…ゴメ、ン…」
あの日の夜、
僕はAちゃんに聞いた。
「どうしてあんな事…言ったの？」
「？」
「黙ってれば…」
「確かに、黙ってればいいって思ったよ？でも、わたしもう見て見ぬフリなんて出来ない。
弱い人が弱いままでしかいられないなんて…だって、オカシイじゃん 笑」
Aちゃんは、
母が言っていた強さも優しさも兼ねそろえた僕にはないモノを持つ人。
だから、
こんなにもスキになったんだ
「…生まれ変わってAに見合う男になったらもう１度、Aに言おうってずっと思って…た」
病室の扉に手をかけた時、中から誰かの声がした。
「ジミ、ン」
その３文字は
やけにハッキリ聞こえた
「………大丈夫？」
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pochi - つづきが気になりすぎてコメントしいちゃいました！もう (2019年2月8日 15時) (
レス) id: 241c3a4e2c (このIDを非表示/違反報告)
ユマ - 前から読ませてもらってるんですけど、何故か涙が出てきます。私はジンよーりのオルペンなので嬉しいです！続き楽しみにしてます (2017年5月7日 1時) (レス) id: 6b763c2c38 (このIDを非表示/違反報告)
milk - ジンさんとの甘い時間が素敵すぎますね。でも･･･のあとが凄く気になります！更新頑張ってください!! (2017年4月1日 0時) (レス) id: bbf87d5c46 (このIDを非表示/違反報告)
流奈(プロフ) - みちるさん» コメントありがとうございます！面白いって言っていただけるなんてうれしいです(TT)更新がんばります！ (2017年3月19日 11時) (レス) id: be64d5fde9 (このIDを非表示/違反報告)
みちる(プロフ) - これの前から読ませて頂いてます!!ジンさんメインで今まで出会ったことの無いようなストーリーでとっても面白いです！！これからも期待してますので更新頑張ってください！！？ (2017年3月17日 9時) (レス) id: 422dc164d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流奈 | 作成日時：2017年3月16日 15時
