思い出 ページ9
mh「 こんにちは 。」
『 こ、んにちは、…… 』
そう声を掛けてきたのは中国人メンバーの1人であるミョンホさんだった 。まだ少ししか韓国語を覚えていないため、とても片言になってしまい恥ずかしくなった 。
mh「 … 言いたいこと、これでわかるかな 。」
『 ぁ、…… 』
人見知りだったわたしにもう1人の中国人メンバー、ジュンさんも前の日に話しかけてくれたため、中国語と日本語は何とか伝わるということを教わった 。
簡単な漢字を書いてミョンホさんの言いたいことに対してたどたどしい韓国語で答えればミョンホさんは嬉しそうに笑った 。
mh「 上手だね！！ 」
『 まだ勉強中です …… 』
mh「 … 辛いよね 。」
ホワイトボードの前に立っていたミョンホさんはわたしの隣に腰を降ろして話し始めた 。
mh「 中国語と韓国語って全然違うし難しい 。わかるよその気持ち 。」
優しく微笑んで簡単な韓国語で話してくれるミョンホさんに対して、わたしはここに来て初めて嬉しさという感情が現れた 。雰囲気や話し方で、ああこの人は優しいんだって確信が持てた 。
そこから休憩の間ずっと話してた 。いつの間にか零れてた笑顔には自分でも驚いた 。練習に戻るとき、初めて自分から話題を振った 。
『 …… あの、』
mh「 ん ？ 」
『 … お、オッパって、呼んでもいいですか、…… 』
そう言うとミョンホさんは目を丸くしたあとにすぐにまた優しい微笑みを浮かべてもちろんと返してくれた 。わたしはたまらなく嬉しくなった 。
『 なーんてこともあったね 。』
mh「 懐かしすぎるよそれ ww 」
そんな昔話に花が咲いて盛り上がる昼下がり 。飲んでいた紅茶はいつの間にか少なくなっていた 。
mh「 そんな辛い時期もあったね〜 」
紅茶を飲みながら微笑むオッパはとても綺麗で 。その微笑みは昔からずっと変わらない 。オッパのその優しい笑顔に何度救われてきたことか 。
『 … ありがと、オッパ 。』
mh「 ふふっ … お前は大切な子だからね 。」
オッパはわたしの頬を撫でた 。感覚が気持ちよくて目を閉じると、何となくでわかる目の前にいる影 。ゆっくり目を開けると、目の前に広がるオッパの綺麗な顔 。唇が柔らくて、温かくて、紅茶の味がした 。
mh「 好きだよ 。A 。」
そう言ったオッパは、優しい顔だった 。
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わきゅり(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます〜〜😭😭 更新頑張ります！！ (2021年11月19日 20時) (
レス) id: cfc6ec806d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 面白かったです！続き待っています！！！ (2021年11月19日 16時) (レス) @page40 id: f150051e85 (このIDを非表示/違反報告)
わきゅり(プロフ) - むんさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません…読んでいただきありがとうございます！！ (2021年8月9日 7時) (レス) id: cfc6ec806d (このIDを非表示/違反報告)
むん - 更新ありがとうございます！ (2021年8月9日 1時) (レス) id: 753251e20b (このIDを非表示/違反報告)
わきゅり(プロフ) - 美紀さん» こちらにもコメントありがとうございますー！ (2021年4月30日 6時) (レス) id: cfc6ec806d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わきゅり | 作成日時：2021年4月19日 12時
