愛されマンネはくろねこちゃん #2【 SEVENTEEN 】

ささやかな贈り物 ページ6

　

hs「 そんむ〜〜〜る ！！！ 」

『 っ… ！！！！ … びっくりした …… 』

hs「 んへへ、ごめんごめん 。」

　

リビングのソファーでスマホをいじっているといきなり後ろから抱きしめられ、すごい声量で叫ばれた 。何かと思えばソンムルと言われながら箱を渡された 。

　

『 ？ ソンムルって … 誕生日でも何でもないのにどうしたの ？ 』

hs「 まあまあ開けてみなさい 。」

　

黒と白のおしゃれな箱にかかったリボンをしゅるしゅると解いて箱の蓋を開ける 。そうすると、中には色とりどりの形の綺麗なマカロンが4つ入っていた 。

　

『 えっ … どうしたのこれ … ！！』

hs「 たまたま立ち寄ったお店の人がCARATちゃんで、頑張ってくださいって言ってくれたの 。手作りなんだって 。」

『 えぇぇ … すごいじゃん、！ 』

hs「 誰が好き ？ って聞いたらAちゃんが大好きです ！ って言ってたよ 。」

『 … えっ嘘 …… 』

　

わたしはてっきりホシオッパが好きだからこれを渡してくれたのかと思ったけど、予想は外れた 。まさかわたしのことを好きでいてくれる子の手作りのマカロンなんて、

　

『 …… うれ、しいな 。』

hs「 ふはっ、… お前かわいいなあ 。」

『 食べていいかな 。』

hs「 どうぞ 。」

　

マカロンを1つ取り出して口に入れると、マカロン特有の甘さが口の中に広がって何とも幸せな気持ちになる 。

　

『 めっちゃ美味しい …… オッパ、あーん 。』

hs「 えっいいの ！！ 」

『 うん 。オッパが貰ってきてくれたから 。』

hs「 やった ！ 」

　

ぱくり、という効果音が合いそうな口でマカロンを食べるオッパ 。もぐもぐする姿は本物のハムスターみたい 。こんなこと言ったら怒られるから言わないけど 。

　

hs「 んま〜〜！！ 」

『 美味しいよね 。』

hs「 CARATちゃんすげぇな〜〜 」

『 ほんと女子力高い 。会いたかったな 。』

hs「 あとで一緒に行こ ？ 」

『 うん行きたい 。』

hs「 でーとだね〜〜♡ 」

『 いや違うから 。』

　

つんつんするなよー、なんて頬を指でつついてくるオッパ 。まーたダル絡みが始まったよ 。このオッパ、ダル絡みがひどいときは1番厄介です 。

　

『 離れてオッパ 。邪魔 。』

hs「 ちゅ〜〜〜♡ 」

『 いーーやーーだーー ！！！ 』

　

抱き着かれたりキスされたりと、このあとも永遠にウザ絡みされた 。限界が来たときに気づいたらオッパの頬をビンタしてました 。

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