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dn side
『 へんたい 。』
dn「 っ！ 」
『 今変なこと考えてたでしょ 。』
dn「 … あんま、調子乗んなよ、」
『 うわぁ怖い怖い 。事実なのにねぇ 。』
変に余裕そうな態度がムカつく 。何で俺が必死になってんだ 。馬鹿らしい 。
dn「 … お前さ 」
『 なに？ 』
dn「 俺が告白したときのこと覚えてる？ 」
Aは目を見開いて俺を見つめた 。何秒かの沈黙が続き、口を開いたのは彼女で 。
『 忘れるわけないじゃん 。』
dn「 なんで、覚えてるの？ 」
『 … 忘れられないから 。』
彼女の口から出る言葉一つ一つが心臓をはやくさせる 。
そうやって俺を期待させる 。そして、
『 好きな人からでも嫌いな人からでも、忘れられないじゃん 。嬉しいか気持ち悪いかのどっちかの感情しか湧き出ないんだから 。』
期待を裏切る 。
真顔で言う彼女の目に感情はなく、まるで人形の様 。
今日は何故か、踏み込みたくなった 。
dn「 お前は俺のこと、どう思ってるの 。」
『 … どうってなに 。好きだよ 。オッパのこと 。』
dn「 その好きってなに 。どういう目で俺を見てるの 。」
困らせてるって、そんなことわかりきってる 。
でも、改めて気持ちを聞きたかった 。彼女の本当の気持ちを 。
dn「 俺はお前のこと女性として見てるよ 。」
目を見て真っ直ぐに伝えれば揺らぐ彼女の瞳 。
嗚呼、このまま堕としたい 。俺の沼から抜け出せないような、深いところまで 。
いっその事、堕としてしまおうか 。
俺は気づけば彼女を床に押し倒していて 。困惑の色に染まる彼女の目が、あまりにも綺麗で見蕩れた 。
dn「 A 」
名前を呼べば恐る恐る目を合わせる彼女 。
手首を掴んで膝を足の間に割り込ませれば彼女の顔はすぐに赤くなる 。
dn「 ねえ、わかる？ 伝わってる？ 俺の気持ち 。」
『 … オッパ、退いて 。』
dn「 やだ 。誕生日くらい言う事聞いてよ 。」
そう言えばはっとして時計を見上げるA 。
『 最初からこれが狙いだったんかよ … 』
dn「 プレゼントはAでいいよ 。」
『 あげるかばーか 。』
dn「 今この状況でよく刃向かえるねA 。俺がすこーし力入れればAはこのまま食べられちゃうんだよ？ 」
彼女にぐっと顔を近づけて言えば何故かまた余裕そうに笑う 。その姿には流石に動揺を隠せなかった 。
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豆粒(プロフ) - わきゅりさん、お久しぶりです！豆粒です、久しぶりに作品を読ませて頂きました！リクエストした内容を書いて頂きありがとうございます！お忙しいとは思いますが体調に気を付けてわきゅりさんのペースで更新を応援しています。 (2023年3月25日 6時) (
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作者名：わきゅり | 作成日時：2022年2月11日 3時
