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#いざ海へ ページ9

それから特に何もイベントがなく約2週間が経ち、私たちはお互いにタメ口で話せるほど仲良くなっていた。


今日はみんなでバルコニーから見える海に行くことになっている。


前日までに水着など必要なものを買い揃え、いよいよ出発だ。




ユ「A、行くよ」



『うん』




全員外に出たことを確認し、最年長のうっしーが鍵をかけてカバンにしまう。




牛「よし、行くかぁー」




それぞれ荷物を持ち、歩いて海に向かう。


約20分後、何事もなく海に着いた。




キ「海だぁー!!」




着いて早々、キヨとサツキが海に向かって走り出す。




牛「ちょ、おい!走るな!」




うっしーに関してはもう保護者だな…。




み「私たちも行こうよ!」




みかんちゃんに誘われ、私たちも海に入った。




ユ「うわ、夏とはいえちょっと冷たいね」



『ね』




のちにうっしーも合流してみんなでワイワイしていると、レトがいないことに気づく。


するとちょっとした崖に座り、足だけ海につけているレトを見つけた。


もちろんカメラさんも気づいていない。


私はみんなに気づかれないように浮き輪を使ってレトの方へ向かった。




『…レト。どうしたの?』




私が声をかけるとレトは俯いていた顔を上げる。




レ「あー…別に。なんでも」



『疲れた?大丈夫?』



レ「うーん……」




レトはなにか迷っているような素振りを見せる。


私は無言でレトを見つめて言葉を待った。




レ「…今まで話してきた感じとか、俺が知ってるAの性格とかで判断して話そうと思うんやけど、お願いがあって……引かないでほしい」



『…うん。わかった』




伊達にレトと友達をやってきてないが、レトの真剣な表情を見て本当に大事なことなんだと身構える。




レ「俺…好きな人ができた」



『ぉ、おぉ…。うん、良かったじゃん』



レ「その、好きな人なんやけど…」



『…うん』



レ「………キヨくん、なんだ…」



『え、』




思わず声が漏れる。



だってレトは男でキヨも男で…



今の時代、同性同士で好きになるなんて珍しいことではなくなってきている。


それはわかっているけど、やっぱ身近にそういう人がいるとなるとびっくりしてしまう訳で。


私の顔は驚きを隠せてなかったらしく




レ「俺も、好きになるなんて思わなかったんよ…」




と、レトは好きになった経緯を話し始めた。

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作者名:RIN | 作成日時:2022年8月6日 11時

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