#原因 ページ36
?「___でさ、__が…」
?「でも____でしょ?_の__みたいな…」
誰かが会話してる…?
いつもの私なら真っ先に目を覚まし、誰が部屋にいるのか確認するだろう。
でも今の私はそんなことより
……おでこ気持ち悪い。
冷えピタによりとんでもない不快感を与えられていた。
『う”ーん……』
寝起き+不快感で私の手は思い通りに動かない。
?「っはは、冷えピタ嫌なのかな」
?「そういえば前から嫌いやったよな」
?「え、そんな人いるの。仕方ない、取ってやるか」
そんな私を見たからか、私の額に手が伸びてきて冷えピタが剥がされた。
?「…まだちょっと熱いな」
その人は私の額に手を被せてそう呟く。
『ユー、リ…?』
ユーリが帰ってきたのかな…。
『冷たい…』
私は額の上の手を掴み、頬に当てた。
『ん…おかえり』
?「あ、俺…用事あったかも〜…」
?「待てレトルト1人にするな。この状況は逆にまずい」
レ「じゃーね、うっしー」
牛「おい、ちょ……まじかよ」
扉の閉まる音がする。
今ここにいたのはレトとうっしーだったのか…
ん?
じゃあ今私が掴んでる手は…
『っ!』
牛「うわっ!?」
気づいた瞬間、私は勢いよく体を起こした。
牛「ははっ、随分豪快な目覚め方だな」
『う、うっしー待って、ごめん、私、手、ユーリかと思っ、て、』
すぐに掴んでるうっしーの手を離すと、うっしーは私の手を握る。
牛「俺は別にこのままでもいいけど?」
『ちょ、むりむり、誰のせいで熱出たと…なんでもない』
牛「え?どういうこと?俺のせいなの?笑」
うわ…完全に口が滑った。
寝てるときに考えたのだが、これは多分知恵熱だ。
うっしーが変なこと言うから余計なことまで考えてしまう。
ただ、本人に言っちゃダメだった。
牛「教えてよ」
『……うっしーが変なこと言うから。考えすぎて熱出た』
牛「え…まじで言ってる?…そっかー俺のせいかぁー、ごめんごめん」
そう言いながらもうっしーの口角は、わかりやすく上がっていた。
『ニヤニヤすんな』
牛「えぇ?してねぇよ」
『…なんかまじで恥ずかしいから部屋出てもらっていいですか』
牛「いいですよ。…俺の事ちょっとでも意識してくれたんだったら1歩前進だな」
『な、』
うっしーは私の頭を撫でると部屋を出ていった。
『やばいって…』
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作者名:RIN | 作成日時:2022年8月6日 11時