#みんなで朝ごはん ページ20
カメラには驚いた顔の私と満足気に笑ううっしーが写っていた。
牛「やっと写真撮れた。それ後で俺に送ってよ」
軽く自分のスマホを振りながらうっしーは先程までレトがいた位置に立つ。
『いいけど…びっくりした』
牛「ごめんな。Aとレトルトが話してんのは見えたんだけどなんか話しかけづらくてさ」
『別に…あー、うん。そうだね』
牛「Aって起きるの早ぇよな」
『うん。でも割とうっしーも早くない?』
牛「…俺、朝の海が好きなんだよね」
『朝の海…?』
牛「誰もいなくて何もない、綺麗な海。ずっと見てられる」
『…確かに。私も今日の朝海見たときめっちゃ綺麗だなって思った』
牛「だろ?」
そう言って嬉しそうに笑ううっしーは、太陽に照らされているせいかいつもよりキラキラして見えた。
これが俳優の顔面力…。
しばらくうっしーと話していると、
ユ「Aー、うっしー、ご飯だよ」
と後ろからユーリに呼ばれた。
牛「『はーい』」
返事がハモったことに少し笑いながら、私はうっしーの後をついてリビングに向かう。
道中、起きたばかりであろうみかんちゃんとヨモギちゃんに出会った。
2人とも寝起きでふわふわしてる…まじでかわいいな。
朝ご飯は全員で食べる。
ここに来てからみんなで決めたルールの1つ。
大きなテーブルをみんなで囲むのってやっぱなんかいい。
「「「いただきまーす」」」
朝ご飯を食べ終わり、各々自由に過ごす時間になる。
ユ「A、ちょっと付き合ってくれる?」
『うん、いいよ』
今日はユーリの買い物に付き合うことにした。
外に出ると雲ひとつない晴天で、じりじりと太陽に照らされるのを感じる。
『あっついな今日も…』
ユ「最近ずっと暑いよね」
『うん。頭おかしくなりそ』
ユ「熱中症とかまじ気をつけてね」
『…もしそのときは頼む』
ユ「ふふっ、任せなさい」
ユーリについて行くこと早数十分…。
ユ「見つけた、ここだ」
ユーリは道沿いにある服屋さんの前で立ち止まった。
ユ「この間から調べててさ、ここ来たかったんだよね」
ユーリは嬉しそうにお店の中に入っていく。
私も後を追い、すぐにお店の中に入った。
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作者名:RIN | 作成日時:2022年8月6日 11時