#遊園地デート ページ14
まず初めに乗ったのはコーヒーカップ。
自分たちで回転できる仕組みになっているので、キヨが死ぬほど回す。
『うっわ、やば!し、しぬ、しぬかも!』
キ「ぅわははは!楽しい!」
最中はあんなに死にそうだったのに終わって降りたとき、自分の目が回ってないことに1番驚いた。
キ「A三半規管強いんだ」
『ね、私も今知ってびっくりしてる』
キ「なんでだよ笑」
その後早めにお昼ご飯を食べて少し休憩し、メリーゴーランド、バイキング、ジェットコースターと回った。
キ「ジェットコースター余裕だったでしょ?」
『全然ですけど。めちゃめちゃ怖かった…』
キ「じゃあ休憩がてらあそこ行くか」
キヨが指をさしたのは見るからに激ヤバなお化け屋敷。
サーッと血の気が引く。
『ごめん、まじで無理だ』
私が本気だということが一発でわかったのか、キヨの口角が上がった。
キ「克服のチャーンス!行くぞー!」
『ちょ、聞いてた?なんなの?悪魔なの?』
キ「大丈夫大丈夫!怖くないから」
『怖くない訳ないじゃん』
キ「ふふっ、じゃあほら。これで大丈夫」
そう言うとキヨは私の手を握る。
『これで何が変わるの』
キ「っぶ、」
本来ここはドキドキポイント的な感じなのだろうけど、私はそんなことを考える余裕もないくらいお化け屋敷に行きたくなかった。
徐々にキヨが握る手を逃がそうとすると、恋人繋ぎに切り替えられた。
もう逃げられない。
キ「じゃ、行こっか」
キヨに手を引かれ、私は人生で初めてお化け屋敷に入った。
「ウ"ワ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」
『うわぁぁぁ!ちょ、キヨ!』
キ「っははは!大丈夫だって、俺いるから」
「キャア"ア"ア"ア"ア"ア"」
『〜〜〜っ!』
キ「え、大丈夫!?息してる!?」
そんなこんなで終始叫びっぱなしの地獄の時間が終わった。
『おい馬鹿こら』
キ「っふふ、楽しかったでしょ?」
『怖すぎるって』
キ「Aめっちゃ俺の腕にくっついてきたもんな、結構痛かったわ」
『あーごめんごめん。…えなんで今私謝ってんの』
キ「っははは!」
辺りはもう暗い。
帰る時間も考えて最後の乗り物にしようということになり、私たちはそれがある方に進んだ。
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作者名:RIN | 作成日時:2022年8月6日 11時