【 偏頭痛 】 ページ32
湧side
颯太「A〜レッスン始まるよ！あっちいこ！
、A？」
ソファの隅で横にもたれていたAを呼ぶ颯太。
颯太の呼びかけにいつもならすぐ応じるだろうAの返事はなく、颯太がもう一度名前を呼ぶ声が聞こえる。
『、、〜』
少し離れていたから声は聞こえなかったけど颯太の袖を掴んで何か言っていて
颯太「え、どしたの、湧？今呼ぶからね」
颯太がこっちを振り向くとわくーって口パクしながら手招き。
湧「どした、どこしんどい？」
『っ、わくく、あたま、』
湧「あー泣かない泣かない、颯太先行って皇輝くんたちに伝えてくれる？」
颯太「わかった！Aゆっくりでいいからね、ちゃんと休むんだよ。」
颯太の言葉にしんどそうにゆっくり頷くA。
『わくく、』
隣に座るとぎゅっと腕を掴んで寄りかかってきたけど目には涙が溜まっていて顔を顰めながら鼻を啜る。
頭痛い、って薬を飲んでいることはたまにあるけど泣くほどしんどそうなのは久しぶりにみた。
湧「しんどいなー、薬飲もうな。今日薬持ってる？」
一度薬が無くてすごくしんどそうにしてるのを見てから俺のカバンにもAの薬を入れてある。
『ん、かばんなか、』
湧「カバンね、出すよ？」
小さいポーチから薬を出してレッスン中に飲もうと買ったペットボトルの蓋を開けて渡す。
錠剤があんまり好きじゃないから多少の頭痛じゃ飲むのを渋るのに今日は文句一つ言わず飲み込む。
湧「ん、えらいじゃん、効くまでゆっくりしてような。ごろんする？」
『ん、』
膝をとんとん叩けばすぐに頭を乗っけてしんどそうに目を瞑る。
湧「熱ないね、」
『わくく、ん、』
湧「ん？」
『や、いかないで、』
湧「んーどしたの、いるよずっと」
『んん、』
湧「あら、また泣いちゃった」
きゅっと握られていた片手に力が入る。
湧「痛いよなぁ、」
痛みに波があるようで涙を拭ってそのままほっぺを撫でていればやっと力が抜けてきてまたぐったり。
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ちょる(プロフ) - いつも素敵な湧くんとの物語ありがとうございます！いつも楽しみに読ませていただいております！リアルな感じと湧くんの甘やかし方にキュンキュンが止まらないのでこれからも楽しみにしてます❕♡ (2023年1月17日 23時) (
レス) id: 5829697164 (このIDを非表示/違反報告)
なんにゃむちきん - 更新ありがとうございます！とっっても最高です♡これからも愛読させて頂きたいです！！ (2022年10月2日 20時) (レス) @page6 id: adc5bfad65 (このIDを非表示/違反報告)
なぁち(プロフ) - さいこーです、、、 (2022年10月2日 5時) (レス) id: ee9901d79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2022年9月28日 2時
