【 なおくんの膝枕 】 ページ31
尚大side
『なおくん、』
織山「なんですか」
『寝ます、』
向こうじゃうるさくて眠れなかったんだと思う。
織山「うん、おやすみ」
そういうと膝に寝転んでくる。
いやここで寝るんかい、別にいいけど
.
織山「ねぇくすぐったい、」
寝る位置が定まらないようでごろごろ膝の上を行ったり来たり。
織山「最近寝れてないの、」
『テストあったから、ちょっとだけ』
深田がAちゃん何もないとこで急に転んだ！なんて言っていたのを心配してはいた。
織山「膝、痛くない？」
『ちょっといたいけど踊れるよ』
織山「そ、ならよかった」
また目を瞑るけど眠れないようで。
織山「、、そろそろぐずる？」
『そんなに子どもじゃないもん、』
なんていうけど唸りながら膝の上をごろごろしてる姿はまるで子ども。
織山「ほら、」
寝かしつけてやるから、なんて胸の上をとんとんしてやればすぐ目はとろんとしてきて。
織山「、もう寝た？」
こんなにすぐ眠れるなら最初からこうしてあげればよかったかも。
事務所に入ってAと活動するようになって数年、
メンバーと上手くいかないこともあったし距離を置いてしまうこともあったけどAといるのはなんか気が楽で。
織山「あ、」
そのまま胸の上にあった手をちっちゃい手で掴むとぎゅっと握って眠る。
どうしようもなく愛しくなって自然と口角が上がってるのが自分でもわかる。
俺が何もわかっていないような頃からずっとこのちっちゃい体で努力して、頑張って、苦しいことにも耐えて。
恋とはまた違うと思う。
上手い言葉で言い表せないけど大切で、守りたい。
構成、考えようと思ったんだけどな。
手を握られて何もできないけど離さず握られていたあたり、結局俺もAに甘い。
.
織山「A、そろそろ始まるよ」
『ん、』
織山「ゆっくりね、」
低血圧で起きる時目眩でしんどそうな時があるから少し早めに声をかけてゆっくり起こす。
目をこすりながら体を起こすけどやっぱり少ししんどそうにくたっと体を預けてきた。
織山「しんどい？」
『へいき、なおくんありがと、』
織山「ん、あっち戻ろっか」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 998人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょる(プロフ) - いつも素敵な湧くんとの物語ありがとうございます！いつも楽しみに読ませていただいております！リアルな感じと湧くんの甘やかし方にキュンキュンが止まらないのでこれからも楽しみにしてます❕♡ (2023年1月17日 23時) (
レス) id: 5829697164 (このIDを非表示/違反報告)
なんにゃむちきん - 更新ありがとうございます！とっっても最高です♡これからも愛読させて頂きたいです！！ (2022年10月2日 20時) (レス) @page6 id: adc5bfad65 (このIDを非表示/違反報告)
なぁち(プロフ) - さいこーです、、、 (2022年10月2日 5時) (レス) id: ee9901d79b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海 | 作成日時：2022年9月28日 2時
