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好きなのは ページ8

喫茶店から少し離れたところにメガネ屋を見つけて入っていく


「うん、これとかかな」


特にこだわりはないし授業中くらいにしか付けないので適当に選ぶ


「え、こんな安いの選ぶの?どうせなら高いの選べよ。」


「いやさすがにそれは…」


弁償してくれるだけで十分だし


「じゃあ俺に選ばせてよ。」


「ん、分かった。」


少し経って悟が一つメガネを手に取る


「これかけてみて。」


言われるがまま渡されたメガネをかけて顔を上げる


「うん、似合ってんね。可愛いよ。」


突然の悟の可愛い発言に思わず顔が熱くなる


「お、お世辞とかいいし。悟のくせに無理すんな。」


「お世辞じゃないし無理もしてない。じゃあ、それ買うから寄越して。」


「…ありがとう。」


なんか今日は本当に調子が狂う


悟に大事にされると胸が熱くなる


とにかく慣れない気持ち


「好き、なのかな。」


そう呟いて会計をする悟の横に行く


「はい、どうぞ。」


「ありがとう、前よりいいメガネだこりゃ。」


私がそう言うと俺が選んだんだから当たり前だろ、なんて言って笑う悟


悟って、こんなにあったかく笑うっけ


「ねえA、好きだよ。」


「…うん、私もだよ、悟。」


私の返事に驚いたのか目を丸くする悟


「あ…まじ?」


「うん、まじ。」


「じゃあ…」


軽く頭をかいて私を見つめると


「付き合おっか、俺たち。」


「うん、よろしくね。」


「よろしく、とりあえず抱き締めていい?」


「なにとりあえずって、そこは普通に抱きしめてよ。」


「ごめんて。」


そう言って笑いながら抱きしめ合う


それからは順調だった


幸せだなあなんて


こんな日々がずっと続けばいいって


この頃の私はそう思っていた


でも傑がいなくなってからの悟は人が変わったし


私に好きということも、少なくなっていった


もう何年もキス止まりで、一度も身体が触れ合ったことはない


本当は好きじゃないのかなって何度も不安になった


そんなある日だった


悟が夜に私の部屋に来たのは


「A、いる?」


「悟?こんな夜中にどうしたの。」


「抱かせて…」


「え…」


唐突な悟の大胆発言に私の思考は停止した


「お願い、今すごく触れたい」


今日、傑が百鬼夜行を行った


悟は傑を殺したんだ


そのことは知っている


だから私は


「いいよ、入って」


悟の寂しさを埋めようと


彼に身体を委ねたんだ


愛してるから

トラウマ→←甘ったるい



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ぽゆお - 面白い! (2021年8月21日 20時) (レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます!これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです!とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください!続きを楽しみにして待っています! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 | 作成日時:2021年1月17日 15時

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