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甘ったるい ページ7

とりあえず夜蛾先生の所へ向かう私と悟


「…すまなかったな、2人とも。完全にこちらの把握ミスだ。」


責任を感じた表情をしながら頭を下げる夜蛾先生


「私はこの通り無事ですよ、顔を上げてください。そもそも私の実力が足りてなかったのが悪いです。」


「そうだよ、俺が悪いのもあるし」


「いや、それは違うでしょ」


急な悟の言葉を思わず否定した


「何が違うんだよ、好きなやつ一人守れないで特級とか。情けねえ。」


「え、好きなやつ?もしかして私のこと言ってる?」


「もしかしなくてもお前しかいないじゃん。」


「あ、はい。(3度目)」


何がどうしてそうなった


悟が私のこと好きになるとか天と地がひっくり返っても有り得ないだろ


「…そうだとしても、悟が責任を感じることはない。これからはこちらも気をつける、今回は本当にすまなかった。」


冷静に返す夜蛾先生


いや先生、つっこんでよ()


「まあとりあえずの報いとしてこれからデートね。」


だからなんでデート


でも別に嫌じゃないんだよな


なんて不思議に思いながらその場を後にする


「悟とAが…何事もなきゃいいが。」


そんな光景を夜蛾は一人心配そうに見つめた


そしてしばらく悟について歩いていると喫茶店に着いた


「じゃ、好きなの選んでよ。なんでも奢るから。」


奢んなくていいのに、と言っても無駄そうなので大人しく頷いてメニュー表を見る


「お、これとか美味しそう。どうせなら甘ったるいの食べたいし。」


「え、ほんと?それ俺の一番推しだよ。やっぱ好み似てんね。」


やっぱ似てるってま?初耳だよ?


「じゃ、これ2つ頼もっか。すいませーん。」


そう言って手をあげる悟


なんか、今日はかっこいいな


なんて


「悟」


「なに?」


「連れて来てくれてありがとう。」


「…うん」


悟は心做しか顔を赤くしてそっぽを向きながら返事をした


「これ食べたらメガネ買いに行こうか。」


「うん、ありがとう。」


いつもとは違うくすぐったい雰囲気に慣れず、下を向く


なんだこれ


なんか、恋人みたい


悪くないかも


そんなことを思っていると頼んだパフェがやってくる


「いただきますっ」


一口食べただけで広がるフワフワのクリームに甘ったるいチョコレート


「幸せだ…」


「まじで単純だな」


「うるさい」


そう言って笑い合いながらパフェを食べ、私たちは喫茶店を後にした


「また来ようか」


「うん」


そんな約束を重ねて

好きなのは→←掴めない



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ぽゆお - 面白い! (2021年8月21日 20時) (レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます!これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです!とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください!続きを楽しみにして待っています! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 | 作成日時:2021年1月17日 15時

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