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後悔の連続 ページ5

悟side


Aが屋上に行ってからどれくらい時間が経っただろう


俺は思ったより手こずって特級呪霊を倒し、急いで屋上に向かった


勢いよくドアを開けるとそこには


「ヒャヒャヒャヒャヒャァ」


高笑いをしながらAを取り込もうとする特級呪霊がいた


「なんで、1級じゃねえんだよ…っ」


呪霊はこちらに気付くとAをブラブラと手で持ちニタリと笑った


「…ぶっ殺す」


そこからはあまりよく覚えていない


ただただ腹が立って


自我を忘れたように何度もその呪霊に制裁を喰らわせた


そして完全に息の根を止めた後、急いでAの元へ駆け寄る


「A、おい、A!!」


Aは既に虫の息だった


俺のせいだ


俺が、真面目に呪力を感じ取っていれば


「…絶対に、死なせない」


そう言い残して俺はAを連れてその場から離れると、今までにない程のスピードを出して高専へ戻った


「硝子!!Aが大変なんだっ、今すぐ治してくれ」


勢いよく教室のドアを開けて硝子の名を呼ぶ


その言葉に驚いた硝子が急いでこちらへ来る


「これはかなり傷が深いな、今すぐそこに降ろして」


「ああ…」


すぐ側にいた傑もこちらへ来て一同沈黙した空気が流れる


しばらくして硝子がAから手を離す


「これで少しは傷が癒えたはず、後は安静にさせないといけないから保健室に運んで」


「分かった、ありがとう硝子」


自分でも驚くほど素直に出た気持ちだった


「ほう、やっと素直になったんだ」


「悟は頑固だからね、気持ちに気付くのも遅くて当たり前さ」


普段ならそんな言葉を吐く2人に反抗するところだが、今はそんな気にはなれなかった


「そうだね、俺、Aのこと好きだわ、じゃ」


その言葉に驚く2人を無視して教室のドアを閉める


保健室へとAを運んで寝かせると、俺はふと彼女を愛しく思った


死に際に合うまで気持ちに気付かないなんて、ほんとどうかしてる


「でもそれくらい、他人に興味がなかったんだよね」


そんな感情を持てるくらいの人物に出会ったことがなかった


硝子と傑ともまた違う


特別な好意


「好きだよ、A」


らくしもなく愛おしげにAの名前を呼んで、俺は目を閉じた

掴めない→←原因



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ぽゆお - 面白い! (2021年8月21日 20時) (レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます!これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです!とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください!続きを楽しみにして待っています! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 | 作成日時:2021年1月17日 15時

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