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幸福感 ページ14

「これとかどうかな?」


そう言って私がスノーホワイトケーキを指差す


「少し大きくないですか、2人じゃ食べきれませんよ。」


「んー…あ、これは?」


今度はティラミスを指差す


「急にクリスマス感無くなりましたね。」


「恵がコーヒー好きなの思い出してさ、だからコーヒーに合うケーキの方がいいかと思って。」


「…まあ、はい。じゃあこれにしましょうか。」


優しく微笑んでそう言う恵は


どこか幸せそうな顔をしていた


会計をした後に私が


「そんなにティラミス食べたかった?」


笑いながらそう言うと横目でこっちを見て


「そんなんじゃありませんよ。」


ひと言そう呟いた


いつの間にか先程まで泣いていたとは思えないくらい


私の心は軽くなっていた


「幼馴染ってすごいね。」


「そりゃ幼馴染なんで。」


そんな会話をしながら二人で歩いていると恵の家の前まで来た


「じゃあ、入りましょうか。」


「うん、おじゃましまーす…おお、この部屋入るの久しぶりの感覚だ。」


「久しぶりだから当たり前でしょ。」


何言ってるんですか、そう言いながら部屋に入っていく恵の姿は


なんだかとても頼もしく見えた


「立派に成長しちゃって…」


「?なんか言いましたか。」


「いや、お腹空いたなーと思って。」


咄嗟にそう言うと


「なんか作りますよ。鍋でもしますか?」


「おお、それはすごく食べたい…けどそれなら私が作るよ。」


「いや、Aさんは客なんで座っててください。」


「えー、じゃあ二人で作ろうよ。」


私がそう言えば仕方ないと言わんばかりにため息をつく恵


「じゃあ俺は下準備しとくんで、Aさんは材料切っておいてください。」


「はーい!」


機嫌が良い私はいつもより手際よく材料を切って恵がいるテーブルへと運んだ


「すごい綺麗に切れてますね。」


「恵といるからかなー、なんか気分良くて。」


「…そうですか、それなら良かったです。」


一瞬呆気に取られた顔をして恵は笑い、つられて私も笑う


「じゃあ、恵の誕生日祝いandクリスマスイブということで!おめでとう!」


「…ありがとうございます。」


照れくさそうにそう言いながらお辞儀をする恵


そこからはくだらない会話をして鍋を頬張りながらひたすら二人で笑っていた


スマホの通知が何度も鳴っていると気付かずに…

嫉妬→←約束



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ぽゆお - 面白い! (2021年8月21日 20時) (レス) id: 1ae4b37a35 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 嬉しい感想ありがとうございます!これからも地道に更新続けるので、よろしくお願い致します。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白いです!とても好みの作品でした。お体に気をつけ、更新頑張ってください!続きを楽しみにして待っています! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 7e42020719 (このIDを非表示/違反報告)
菜ノ花桜(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。見落としていました、申し訳ありません。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 99ef0c82f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜ノ花桜 | 作成日時:2021年1月17日 15時

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