伊達工【入部前】 ページ4
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『なんだよ堅治』
「いやぁ？」
『ならこっち見るなよ』
「いつになったらマネージャーやってくれんのかなって」
『いつだろーねー』
私は1年から堅治と同じクラスでそっからずっとマネージャーに誘われてる。
心底ウザイんだよね。
あと、顔面偏差値高いし。
茂庭さんには会いたいけど。
だって先輩だけど可愛いじゃん！？
「ほら、後輩可愛いだろ」
うぐぬぅ。
可愛すぎる。
これを毎日拝めるとか。
「どーすんの？？」
確信犯だろ。
『入るに決まってんだろ！！』
「おしゃきた。てことで行くぞ」
ん？
『どこに？』
「体育館だろ」
あ、もう早速なのね。
「茂庭さんにも会えるはずだしいいだろ」
『はずって何？』
「引退したから」
あ、そうなんだ。
堅治が扉を開けた。
「「……」」
「「ふ」」
『ふ？』
「「二口が女子連れてる！？」」
そんなに珍しい？
『茂庭さん！！！』
茂庭さんに抱きつく！！
「わ、Aじゃん｣
茂庭さんに会えよーーー。
嬉しい。
「Aどうしたの？」
こんな所でと付け加える茂庭さんは天使かなにかなのだろう。
「てかなんで茂庭は知り合いなの？」
「あぁ、それはなぁ」
『私を救ってくれたんですよ』
「何から？」
『告白現場から』
「そりゃモテるわな、可愛いから」
『筋肉好きそうなあなた』
「俺？」
「逆に鎌先さん以外に誰がいるんすかww」
『堅治うるさい』
「うぃっす」
『普通の告白現場じゃないですから！！』
「もうその話は終わりにして」
『あ。マネージャー希望ですー』
「え、そうなの？」
『はい。可愛い後輩が居ると聞いて』
「なるほど」
「じゃ、まずAの自己紹介からな」
『はーい！濱野Aでーす！よろ』
「え、軽いのかチャラいのか」
『どっちでもないですよー』
「そうなんだ。あ、俺は笹谷武仁」
「俺は同期の小原豊で、こっちが青根高伸」
「(ﾍﾟｺｯ」
「黄金川貫至です！！」
「作並浩輔です」
「同期の女川太郎」
「吹上仁悟です」
『やべぇ、後輩かわうぃー』
「後輩愛やばね？」
『同期も可愛いですお』
「それほんとか？」
『さー？』
「嘘かよ」
『てへぺろ』
「こいつがマネージャーとか心配」
『おい、誘ったの堅治』
「はーいとぅいまてーん」
『茂庭さん堅治が壊れた！！』
「元からだよ」
茂庭さんまで現実逃避！！
大丈夫かよ。
続く
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作者名：夢見る少女じゃいられない | 作成日時：2018年12月31日 18時
