脇役の華。 six【学校のカイダン】 (ページ16)

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136段ページ16

『私には親がいません。
いるのは、いますが………、、
私は貴方達が羨ましいです。
親もいてお金にも困らない。

だけど、自由じゃないから。
縛られてて、将来も決められて、やりたい事もあるのに制限されて出来なくなって。

それは幸せと言えますか？
あなた方はどうして気付かないんですか？

自分の娘が息子が苦しそうにしているのを。
愛想笑いをしている事を。

私は子供の事を何でも知っているわ。
なんて思ってませんか？

あなた方は子供の事を何も知らない。
でも貴方達は分かろうとしない。

自分の子供を守る。守る。
それ、ばっかりで、周りなんて見えてない、聞こえない。
そんなの只の自己中です。』

そう言って、波瑠達の方を向く。

『折角だから本音をぶつけてみなよ。
今思ってる事全部全部吐き出してみなよ。
きっと心のどこかでは受け止めてくれるから。』

そう言って、頑張って笑った。

過去なんて思い出したく無かったけど…
後悔して欲しくないから。