脇役の華。 six【学校のカイダン】 (ページ14)

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また、だるま落としの音が聞こえた。

彗「王様の話しを
してやれ哀れな王様の。」

銃を床に置いた。

ツバメ「この世の中から
格差は無くならないと
須堂夏樹くんは言いました
きっと幼い頃から
一等賞を取れと言われて
哀しい人をみると
ああいう人にはなるなと
言われていつだって
誰かと比べる事を
教えられてきたんだ
お前の将来の為だと

でも、多分一番褒めて
もらいたかったのは
自分自身の力で何かをやりたい
目指したいと思った時。」

「なーにがものさしだ
それは我々の訓示だ！
家訓だ！！馬鹿言うな」

「その通りだ」

ツバメ「そんなに私達
特サが羨ましいですか？」

プラチナの親達は
何を言ってるんだ
という顔をした。

ツバメ「私がお爺ちゃんから教えてもらったものさしには目盛りが3つしかありません。

嘘をついてはいけません。
人には迷惑をかけてはいけません。
人に優しくしなさい。

それ以外は全部自由です
貴方達からみたら私は
何も持ってない子供かもしれない。

でもだからこそ何が
欲しいのかって一生懸命考えた
将来何になりたいのかって
夢を見ようと思った。

その答えはまだ出てないけどそれが自由だと思った。
須堂くんいいでしょ」

彗「さぁ残った円柱を叩け
叩いて叩いて塔の上にいる王様達を下ろしてやれ。
上がれないカイダンも無ければ下れない
カイダンもない！！！」

ツバメ「私たち子供に
大人のものさしはいらない
誰々くんより進んでるとか
誰々さんより遅れてるとか
そんな言葉はもう聞き飽きた！

そうやってものさしだけ渡して
自分達が守ってやるから
自由に生きろだなんて

私達の自由は
親の手の中で計れるほど
安いもんじゃない！！！

そんな風に与えられた
自由で本当に満足してるの？
本当は何がしたいの？」

波瑠「そんなもん…｣
ツバメ「わかんない、そうだよね
私だってわかんない。

でもだったら一緒に
考えたらいいじゃん！

そのために私達は
この学校で一緒に
過ごしてるんじゃないかな。

プラチナだろうが
特サだろうが関係ない
私達子供の世界に
上下なんて目盛りなんてない
親から与えられたものさしなんか捨てて」

ツバメと私は持っていた
ものさしを真っ二つに降り投げ捨てた。
ツバメ「皆で一緒に考えよう！」

｢帰りましょ、こんな学校転校させます。｣
と玲奈を帰らそうとするが、思いっきり振りはらった。