脇役の華。 six【学校のカイダン】 (ページ13)

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｢なるほどこれが噂の演説とやらですか。
悪いがね。お嬢さんそれは君の理屈だ。｣
｢そうだただの僻みをここで喚くな。｣
｢親に何にも与えられなかったからって文句を言うのはやめなさ((ｶｼｬﾝ。｣

とだるま落としの音がイヤモニから聞こえた。そして、彗の今だ。と言う声を聞き、

ツバメ｢貴方達が
あげたのはこれだけだ！！｣
ツバメと一緒に同じ長さのモノサシをバッと突き出す。
すると、クラスのみんなも、ものさしを突き出す。

｢何あれ｣｢ものさし？｣

ツバメ「誰々君より進んでるとか
誰々さんより遅れてるとか
そんな大人の価値観で作った
おかしなものさしを
良かったねって押し付ける。

子供達は大人から
もらったそのピカピカな
ものさしで背比べをはじめる。

そして横にいるはずの人を見下して
見下した人を叩き始める。

こんなに自分は自由なんだ
凄い人間なんだって
一生懸命周りに訴えるように
そんなことするのに
理由なんてない
なんとなくムカつくから
なんとなくウザいから
そこに自分の意思なんて
これっぽっちもない。

でも他の人を傷つけてまで
上に立つことはそんなにも
大事なことなんでしょうか。」