忍 ページ19
どこからか、音がした気がした。
訓練されていて、耳はとても良くなった。
クイーンに並ぶくらいだという。
最近では、時々うるさいときがある。
でも、今のは確かに音がした。
「翼、誰かいるよ」
私がささやくと、翼は頷いた。
翼にも聞こえたみたい。
誰だろ。
人間が、物に当たったような音だった。
気配を探ってみる。
気配はしない。
おかしい。
普通の人間だったら、気配はするはず。
もしかして、クイーン?
イタズラ、かな?
私達は無意識に、同時に気配を消した。
そしたら、相手はビクッとしたように、反応したんだ。
どうやら、私達が気配を消せるということが、分からなかったらしい。
私達の事を知っている怪盗さんとかだったら、そんなことは知っているはず。
じゃあ、一般人?
う〜ん。
耳をすます。
服が擦れる音だった。
きっと近づいて来たんだ。
浜田の生徒かな?
試しに、自分の制服を擦ってみる。
同じ音がした。
私達を知っていて、鍵が掛かっていても、ここに来れる。
そして、気配を消せる.....。
私は、必死に考えた。
翼もだったと思う。
で、ほとんど一瞬の内に、閃いたんだ。
忍だ!
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カロミ - おもしろかったです!!私も怪盗クイーン大好きです!クーちゃんさんは誰推しですか?私はヤウズくん&緋子&ルイヒ推しです! (2022年8月20日 19時) (レス) @page2 id: 1812dcb843 (このIDを非表示/違反報告)
moon - ドキドキワクワクします!他の作品も見ているので、頑張ってください!受験するんですってね。それも、頑張って! (2020年10月9日 18時) (レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
美幸 - 面白いです。つづきがんばってください。応援しています (2020年8月29日 20時) (レス) id: 2923a62ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クーちゃん | 作成日時:2020年8月19日 10時