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【呼吸】貝の呼吸
我流。水の呼吸の派生。一部、風の呼吸の影響を受けている。
兄の使う「茶の呼吸」と類似している。……が、茶の呼吸以上に動かない。
ひたすらにその場で耐え続け、上手く衝撃を受け流しつつ、相手の隙ができるまで待ち続ける。そのため、防御技が多く、攻撃技が少ない。
使い手は帆立のみ。帆立曰く、「貝の気持ちになれば簡単だよ」とのこと。いや、どう理解しろと。
・壱ノ型
迎撃。その場から一歩も動かないまま、相手の攻撃を打ち落とす。
体幹すごい。
・弐ノ型
円盤状にした刀を紐で振り回す。威力・制圧力が高い。
ただし周囲への被害も甚大。
・参ノ型
刀(殻)どうしを勢いよく打ち付け、空気砲の要領で空気の塊を飛ばす。
相手を吹き飛ばす他、地面や壁に向けて使うことで推進力を得ることができる。
空気以外にも液体を噴射することも可能。
・肆ノ型
真剣白刃取り。両の刀(殻)のヒレ部分で挟み込み、絡めとる。
上手くいけば武器破壊も可能。
・伍の型
防御技。刀(殻)の丸みを帯びた部分を盾として使う。特に打撃に強い。
・陸ノ型
風圧により、刀(殻)の穴に仕込んだ猩々緋鉱石の弾丸を飛ばす。
「帆立」の応用。
【日輪刀】
柄が小さく、扇形に広がった、丸みを帯びた2本の盾付きの刀……いや、果たしてこれは刀と呼べるのだろうか……?
端的に言えば、その外見はシャコガイそのもの。な…何を言っているのかわからねーと思うが(以下略)。
殻の内側(貝の中身があるところ)から扇形の刃が出ている。刃の部分は日輪刀と同質。機能としては、鉄扇、戦輪、盾を組み合わせたもの。
貝殻っぽい部分は非常に丈夫であるため、それだけでも盾として優秀。
鞘はなく、納刀の際は柄の留め具で2枚を合わせ、その刃が露出しないように貝殻の内部に隠す。その姿形はまさに貝。どう見ても巨大な貝。
留め具を中心に片方だけを180度回転させると、縁の鋭い円盤になる。柄の部分についている紐で振り回せばそれだけでかなりの威力を誇る凶器。
また、二枚の殻の合わせ方を変えると空気の通り道が変わり、これによって「帆立」と「阿古屋」を使い分ける。
刀鍛冶に「貝になりたい」と散々駄々こねた結果、刀鍛冶がなぜかその技術の粋を集めて作ってしまったらしい。
なぜ「帆立」なのに武器がシャコガイの形なのかはツッコんではならない。
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