ワケあり少女3 (ページ26)

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第二十六話ページ26

『んっ、、、』

目を開くと知らない天井。
頭がぼーっとする。
なんか手首と足首も痛い。

そこまで考えて、はっとする。
足首が痛いなんて気にせずに飛び降りる。

よく見たらここは華月さんの家。
私はもう慣れた手つきでリビングへと足を早める。
ガチャどころじゃなくバンッと開いた扉の先には。

「起きたの！大丈夫なのA？！」

リコさんと。

「、、、平気か？」

暁昴率いる生徒会メンバー。

そして。

「Aさん、、、。」
『！勇太っ、』

勇太。

ぽろっ、、、

「Aちゃんーっ？！」
「Aさんっ？！どこか痛いところが、、、？！」

よかった。
本当にっ、、、

『よかったっ、、、』
「っ、A、貴方、、、。」

あいつにまた何かされてないか。
私なんかのせいで、また酷い目に会うのか。
そう思ってたら、苦しくて。

『っ、迷惑をかけて、すみまs...「A。」』

謝らなくちゃいけない。
全てを任せてしまったことを。
危険に巻き込んだことを。

そう思って口にした言葉は遮られて。
私はその声の主。
、、、暁昴を見た。

「全て終わった。もう心配しなくていい。」
『っ、、、』

だから。
そう言うように間を開けて。

「全てを話せ。」

そう、言った。
リコさんも何も言わず私を見てる。

あぁ、来てしまったんだなって。
他人事のように思いながら。

『えぇ。こんなに巻き込んで言わないで済むとは思ってないわ。』

私は言う。

『最初に言うわ。
この話をどう思ってくれても構わない。』

私の闇を。

『でも、勇太をどうこう言うのは許さないわ。』
「っ、Aさん、」
『あとひとつ。
勇太を連れ出してくれてありがとう。』

信じてた。
身勝手だけど。
なんとかしてくれるんだろうって。
勇太を助けてくれるんだろうって。

だから私も話すわ。

『始まりは中学2年の秋よ。』

私から貴方たちが離れようとも。