ワケあり少女3 (ページ22)

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第二十二話ページ22

六対一。

一見力の差は歴然。
いや、誰がみても歴然。

誰もが少女が助かると安堵し。
誰もが幸せを迎えると思っただろう。

結論を言おう。

世界はそんなに甘くなんてない。

ぐいっ！

突如引かれた腕。

『いやっ！！痛いっ！離してぇっ！』

ここに来て初めて声を荒げた。
足枷が食い込む。
立てない。
手錠がジャラジャラなる。
うるさい。

六人の動きが止まる。
なぜなら。

「近づいてんじゃねーよ。」

殺しちゃうぜ？
そういって、私の首筋にナイフを当てたから。

ひんやりとするそれが。
あいつの腕が、呼吸が、体温が。

どんどん私を。
私の理性を霞ませて行く。
暗い。
怖い。

なに。
なにが起きてるの。

そう思ってしまう程、視界が揺れ動く。
立ってるはずなのに、立ってる気がしない。
あるのは冷たい刃先の感覚。

足枷がなかったら。
手錠がなかったら。

どうしょうもないことをたくさん考える。
どうして。
なんで私は、自由になれないの？

「Aちゃん返せよ！」

珍しく息を荒げる吉良優斗。
その他の人もきっと。
色々なことを考えてくれてるんだろう。

なんでこうなったのか。
それを考えて、はっとする。

私の、せいじゃない。
この男、、、慶がこうなったのも。
リコさんがYUYUの面倒を見なくてはいけなくなったのも。
六人がこんなことになってるのも。
勇太が残酷な命令をされてきたのも。

全部、全部。
私のせいだわ。

そこまで考えて。

『くすっ、、、』

すでに正常じゃなかった。
狂気じみたその思いを向けられて、すでに麻痺していた私は笑った。

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お返事遅くなりました！

里桜様！
喜んでもらえて嬉しいです！
シリアス多くてすみません。
それを乗り越えた後にあるラブラブ展開に夢を馳せて頑張ってます(*^^*)

これからもよろしくお願いします！