第十八話 ページ18
『嫌だっ！！やめてぇっっ！！』
「うるせぇ。」
愛なんてないでしょう？
なんで、なんで、なんでっ！！
『なんでぇっ、、、』
なんで私なの。
どうして。
何かしたの？
あれが原因なの？
だとしたら。
だとしたら。
私は死 ぬべきなんだろう。
私は生きてちゃいけないんだろう。
ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
謝るしかできないけれど。
貴方には、謝らない。
私はあの人たちに謝る。
今は亡き人たち。
私を愛してくれた、唯一の人たち。
ごめんなさい、おばさん、おじさん。
『っ、、、』
静かになった私を見てどう解釈したのかは知らないけど。
目の前のこいつは手を早める。
『ゃ、め』
「うるせぇ。」
、、、優斗。
奏。
綾。
陽平。
瞳。
昴。
一度も呼ばなかった名前を心で呼ぶ。
ごめんなさい。
もしかしたら巻き込んだかも。
私は悪魔なの。
疫病神なの。
ごめんなさい。
そしてありがとう。
私を気にかけてくれて。
言えなかったけど、感謝してた。
心を許したかった。
でも、許されないから。
こんな私といてくれてありがとう。
護ると言ってくれてありがとう。
私も、みんなを護りたい。
護らせて。
どんなに酷いことでも。
私は乗り越えて見せる。
そう決意して。
私は上にいる男。
、、、慶を見た。
「どうした？」
俺を愛すると決めたか？
そう言ってのけるこいつを殴りたくなった。
これを言ったらどうなるかなんてわからない。
でも、もう逃げたくないから。
『バッカじゃない？』
「あ"？」
不敵に笑って言う。
そうよ、言ってしまえ。
全てを、この男に。
私はまた口を開いた
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2014年4月14日 22時
