【文スト】訳ありコンビニ店員

危ない男 ページ7

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＿＿深夜前


時刻は23時を少し回った所

就業を終え裏口を出ると其処には




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な、なななっ＿＿＿＿＿



「お疲れ」


『なんで、＿＿＿＿＿＿




　＿＿＿＿＿＿＿中原さん....』




” 危ない男が居るね ”


此れは、まずい



「今日だけどよォ、」

『ごっ、ごめんなさい！！！』

「はぁ？ッておい！」



＿＿＿＿全力疾走である

乱歩さんの助言で、いつにも増して
警戒心がメーターを振り切ってる私は




「なんだよ折角旨い葡萄酒があンのに」



なんて彼が呟いている事など
勿論つゆ知らず、帰路を疾走

その実、危機察知能力の空回りである





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『＿＿＿＿ハァ、ハァ、あー、』


疲れた


この一言に尽きる



やっとこさ自宅前、流石にもう安心だ


乱歩さんの推理が、外れ、た........




『え』






＿＿＿＿＿否、そんな筈無かった


フラグというのは必ず回収されるものだ




暗転した視界



「だーれだ」


と、至極楽しそうに云う声の主の顔は
当人の綺麗な手によって塞がれた目では

見えない、否、見たくない


現実を受け入れたくないのである

直ぐ様逃避行を求む




「あれ、分からないのかい？」


分かりますよ........


外見ばかりが無駄に整った彼に相応しい
綺麗な手、時と場合によって人を翻弄する

其の糖度高めな声



其れ等全てに抑えようの無い大きな溜め息が出る





『＿＿＿＿＿＿＿＿ 太宰さん』




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