ココロオドル。あなたのせいだ。

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【Wakava said】


今日はベビタピの出勤日。

｢行きますよー！せーのっ、ベビタッピ！どうもありがとうございましたー！｣

たくさんのお客さんが笑顔になってもらえるのは嬉しい。

前よりもフォーエイトのことを知ってくれる人が増えてきたことを感じる。

お客さん1｢あの、一緒に写真撮ってください！｣

お客さん2｢挨拶してもらってもいいですか？｣

なるべくお客さんの希望に応えられるように。

少しでも元気になってもらいたい。

お客さん3 ｢あ、あ、あの、！｣

｢？はい！｣

この子、すごく緊張してる笑

見てて面白いくらいに一生懸命で。

顔を真っ赤にしながら声をかけてくれた。

お客さん3｢もしよろしければ、なんですけど、、、｣

お客さん3｢とりまちぇけらべいべこんこんしてください((照｣

｢わかりました！笑｣

この子、すごく動画見てくれてるんだ。

こんなことをお願いされるのははじめてだった。

｢｢とりまちぇけらべいべこんこーん！！｣｣

｢ありがとうございましたー！｣

少しは喜んでくれたかな？

次のお客さんを対応している時俺の耳に入ってきた言葉。

？？｢A、わかゔぁくんと一緒にできて良かったねー！｣

ん？

A、、、

どこかで聞いたこと、あるような、、、

しりゅうくん｢さっきの子ほぼ毎日来てくれるよね！｣

りょーちゃん｢誰か推しがいるのかな？｣

｢それは嬉しいですね！誰なんすかね笑｣

しりゅうくん｢誰にせよ、ファンの子がいるのにはほんとに感謝だよー｣

次々にお客さんの対応をしながらも俺の頭の中はAのことでいっぱいだった。

最近会った人や、昔関わった地元の人たちがよぎったが、誰もAと呼ばれている人はいなかった。


結局、その日は何も思い出すことができなかった。




次の日の撮影を終え、昨日アップされた動画のコメントを見る。


『今日の動画も楽しませてもらってありがとうございます！大阪から応援しています！わかゔぁくんやっぱり面白いかった！』A





あ、

A

この子だったのか。

頭をガツンとした衝撃が再び襲う。

『私のココロオドルを初めて教えてくれてありがとうございます！』

どの動画にも投稿するとすぐにコメントしてくれる子。

ユニバで撮ったであろうアイコンとココロオドルのコメント。

俺の頭から離れないその子は、、


｢なんか調子狂うわ｣


このとき、俺はまだ知らなかった。

運命も、人生も、簡単に変わるってことを。

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