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十六行目 ページ16

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開いた口が塞がらない。「やっとこっちを向いたな」と軽く彼が微笑んだ、それだけで今気絶しそうなのに、私はそれをなんとか阻止してまた反抗する。

「それは若利くんが女の子たちから言われ慣れてるからでしょ!」
「いや、そんなことはないし、大して何も感じなかった」
「そ、そうなの…」
「お前から言われたから嬉しいんだと思う」

左心房が潰れる…あと三百個の交換用の心臓が欲しい…若利くんはいつからこんな策士のような台詞が言えるようになってしまったのだろうか。彼の心の成長に胸を打つばかりです。

「お前だって俺によく可愛いとか言っていたな、そういえば」
「外見的なものじゃないもん」
「なんだ、内面的だとでもいうのか?」
「うんそう」
「お前は両方可愛いな。非の打ち所がないがないんじゃないか」
「若利くん大喜利でもしてるの!?!」




「「「今…一体何を見せられている…?」」」





あなたはとってもかわいい人ですよ。いくつになってもかわいくって仕方ありません。思い出の写真を眺めているとあなたのはにかむ顔に胸を打たれます。だからせっかくテレビに出た時はもっと笑ってください。





『牛島先輩とお付き合いしてるんですか…?』
『は?…ええ…いえしておりません…』
『よかったあ!!よかったねサトミ、まだチャンスあるよ!』
『わ、ほんとよかった…あの、すみませんありがとうございました!』



『Aちゃんで牛島くんと付き合ってるの?』
『ヴァッッ!?!…付き合ってないけど…』
『えっ嘘マジ?よか…あーごめん!ほんと気にしないで!』




『大葉先輩!!』
『はい!!!え、まって誰…??』
『牛島先輩とどういったご関係なんですか!?』
『まっ…まって…えっと…友達…』
『よかったじゃん!!!』
『せ、先輩!!最近名前で呼び合ってるって聞いたんですけど…!!』
『えっごめん…ごめん…ごめんね…あー!!!!!いとちゃーーん!!!!』

『『あっ逃げた!』』





「ていうことがね、最近何度もあるの」
「もうさ、ここまでくるとあんなに見せつけてて付き合ってないあんたたちが悪い」
「どうしてそうなるの!?もう私知らない人に話しかけられるのやだよ!!」

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ゆに(プロフ) - あゆむさんの物語の書き方、構成、全部好きです!これからも更新頑張ってください。ずーっと応援しています!! (2019年1月5日 13時) (レス) id: 2609f34306 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - 覚編も合わせ全編読ませていただいています! (2019年1月5日 13時) (レス) id: 2609f34306 (このIDを非表示/違反報告)
梅星饅頭(プロフ) - ご、ご本が出るんですか!??これは買わないといけない……ア"ッ分かります需要と供給がまっったく一致していないですよね…つらい! 今年も一ページ目から一文字一文字若利くんの尊さを感じて新年迎えさせていただきます。お体に気を付けて あゆむさまもよいお年を! (2018年12月31日 23時) (レス) id: baf07f2d20 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 本だァ“ァ“ァ“ァ”ァ“ァ”!!!めっちゃ楽しみにしてます!!!! (2018年12月23日 15時) (レス) id: 4b69e817ff (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 本めちゃくちゃ欲しいです!!書籍化になるのを楽しみにしています。 (2018年12月23日 15時) (レス) id: 0e45367a12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆむ | 作成日時:2017年12月28日 20時

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