十三行目 ページ13
.
及川くんは大丈夫ですか？スキャンダルなんて大変なので厳しく言っておいてくださいね。岩泉くんが怒ってます。
「さて、やっぱり模試で点を取るためには満遍なく勉強が一番ですね。大丈夫。五十分勉強しているところを監視されるくらいなら大丈夫！忘れたところ復習して頑張ろう。じゃあまず数��Aからでいい？」
白布くんの隣にいたのは川西くんと五色くんというらしかった。既にレギュラーメンバーに選ばれているというのは驚きで、一先ず褒めちぎった。そして私が勉強を教えるというだけあって天童くんやみゆきちゃんが何もなくても集まって来てしまうからすぐに賑やかになってしまうし、若利くんは私の隣から離れようとしないでちょっとかさばる。
更に春人までいるのだ。本当に何でついて来たんだろう。
「A、」
「は？何Aのこと勝手に名前で呼んでるわけ？意味がわからないんだけど。マジでわけわからん。ちょっと表に出てくれる？」
「喧しいな。俺が名前で呼びたかった。それだけだ」
「若利くん、何も用ないならあっちいって」
「すまない、静かにする」
「は〜〜？？？仲良しこよしなの？殺意」
みゆきちゃんが恐ろしいくらいのしかめっ面をしているのを横目に川西くんの持ってきたわからない範囲の問題を解いていると、ふと彼からある質問を投げかけられる。
「お二人はそのー…そういう関係ですか？」
「えっ、何そういう関係って」
「だからその「おいバカ！！！！何のために来てるんだよ集中しろ！！！」いってーな賢二郎何もそこまですることないだろ！」
私に何かを言おうとした川西くんの頭をを白布くんがスパァン！と豪快に叩くと、「すみませんこいつの訊きたいことは勉強とまるで関係のないことなんですご迷惑をおかけしました」と丁寧に謝ってくれた。
「姉ちゃんと牛島さんってぶっちゃけ付き合い始めたの？」
そしてその発言はすぐに春人のばかによって繰り返されることとなった。本当に許さない。白布くんに頭をぶっ叩かれても懲りずにあの男は「だって！家の前で！イチャイチャしてたじゃん！！」と余計なことをいう。動揺を通り過ぎて冷静になって来た私の脳は落ち着いて羞恥心を受け止めてしまった。見られてたんだと思うと自分のあまりの迂闊さに目眩がする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆに(プロフ) - あゆむさんの物語の書き方、構成、全部好きです！これからも更新頑張ってください。ずーっと応援しています！！ (2019年1月5日 13時) (
レス) id: 2609f34306 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - 覚編も合わせ全編読ませていただいています！ (2019年1月5日 13時) (レス) id: 2609f34306 (このIDを非表示/違反報告)
梅星饅頭(プロフ) - ご、ご本が出るんですか！？？これは買わないといけない……ア"ッ分かります需要と供給がまっったく一致していないですよね…つらい！ 今年も一ページ目から一文字一文字若利くんの尊さを感じて新年迎えさせていただきます。お体に気を付けて あゆむさまもよいお年を！ (2018年12月31日 23時) (レス) id: baf07f2d20 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 本だァ“ァ“ァ“ァ”ァ“ァ”！！！めっちゃ楽しみにしてます！！！！ (2018年12月23日 15時) (レス) id: 4b69e817ff (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 本めちゃくちゃ欲しいです！！書籍化になるのを楽しみにしています。 (2018年12月23日 15時) (レス) id: 0e45367a12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あゆむ
| 作成日時：2017年12月28日 20時
