#お静かに Ren.M ページ43
･
三村「ね、見て」
A「どうしたんですか？」
三村「この本この前出たばっかなのにもう置いてある。すごいね」
A「わ、ほんとだ」
とある日曜日。
同じく読書家の三村先輩と共に図書館へとやって来た。
勉強する、とかそういうのじゃないけど、単純に本が読みたいなぁなんて話してたら三村先輩が「一緒に行く？」と誘ってくれて。
行きたいです！と即答して、トントン拍子で話は進んだ。
三村「わー、懐かしい。これ発売初日に買った」
A「え、これすごい有名なヤツじゃないですか」
三村「へへ、目付けておいたんだ〜」
A「すごいなぁ」
うるさくしちゃいけない図書館内で距離を縮めてコソコソと話す私達。
ふと先輩を見上げると、かなり近い距離で真剣に本を見ていて、少し胸が高鳴った。
三村「ん？」
A「あ、いや…」
三村「ふふ、どうしたの？」
A「何もない、です」
三村「ふーん？…ねぇ、ここのコーナー人少ないね」
A「そうですね…」
三村「じゃあさ、こういうことしてもバレなくない？」
意味ありげに笑った三村先輩にぎゅっと抱きしめられる。
私の背中の後ろで本をペラペラと捲りながら選んでいく三村先輩は、だいぶ楽しそうだ。
A「あの…」
三村「んー？」
A「これじゃ本、選べないです…」
三村「安心して、オススメ選んであげる」
これじゃ当分は離してくれなさそうだ。
静かな図書館、周りに人はいない、おまけにこの距離感。
ドキドキがダイレクトに伝わってしまう。
＿＿＿＿＿＿＿＿胸の音よ、お静かに。
＿＿＿＿＿＿＿＿
Twitter ましゅまろより
@male_puma_
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1065人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
___runa(プロフ) - 2での話で続編出たりしないですよね、、、、？すごく面白かったのでもし作成するのであれば見てみたいなと思ってしまいました、、、(*´-`)勝手なお願いですが、、、（ ; ; ） (2022年9月9日 10時) (
レス) @page32 id: d2a07cbcfa (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - ミズキさん» こちらこそありがとうございました(^^)Twitterの方でちらほら更新していきますのでもしよければよろしくお願いします！ (2019年11月15日 23時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 連載、お疲れさまでした！いつも、更新を楽しみにしてました。もう、更新がないのは少し寂しいですが、今までこんないい作品をありがとうございました！これからも、ほかの作品もこの作品も応援してます！ (2019年11月15日 23時) (レス) id: 6427a7c139 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - みあちやんさん» ありがとうございます( ; _ ; )私自身とても楽しかったです！Twitterの方では不定期で更新していくのでぜひよろしくお願いします(^^) (2019年11月12日 21時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
みあちやん(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても楽しく読ませて頂きました！野郎組メンバーもその他のメンバーとの絡みなどすごく面白くて大好きな作品です！素敵な作品をありがとうございます！連載お疲れ様でした！！ (2019年11月12日 20時) (レス) id: dfdecc5a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年9月12日 22時
