恋の病、発症しました【恋の病と野郎組】

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山田「はい」

四谷「“刹那に光るカノープス”？」

A「何ですか？これ」

山田「1年の時、三村に書いてもらった劇の台本！」

四谷「えっ、すごい！三村くん台本書いたの？」

三村「まあ、多少？才能があってね」

山田「まだ上演は出来てないけど、名作だよ！“刹カノ”は！」

三村「僕も“刹カノ”を越すものはしばらく書けそうにないかなぁ」

A「“刹カノ”…」






刹那とか、なんかすごく厨二病チックだし…

そもそもカノープスって何だろう。

やっぱり三村先輩もソッチサイドなのかもしれない。





三村「あっ。それで何の用？」

山田「頼む！三村！演劇部に入ってくれ！」

三村「え…前にも言ったよね？入部はしないって」

山田「いやそこを何とか！うちの部人が居なくなっちゃったんだよ！てか今、演劇部俺1人なんだよ！」

四谷「え…あれ他の部員は？」

山田「俺が部長になってからいろいろあって…みんな辞めちゃって…」

三村「なんて人望がないんだ…。帰ろう四谷くん、Aちゃん」

山田「ちょっと待って！見捨てるなよ！」

三村「僕は今、ひもでの文化部に構っている余裕はない！」

山田「いや頼むよ三村〜！」





すると、花岡先生が入ってきた。





花岡「よぉ！三村と、四谷じゃないか。一条妹も」

四谷「花岡先生…」

A「どうしたんですか？」

花岡「ああ、先生、演劇部の顧問なんだ。…何？入部希望？」

三村「そういうわけじゃ…」

花岡「おぉ〜！入れよ入れ！ウェルカムだ！よかったぁ…お前達が来なかったら、演劇部潰れちゃうところだったんだよ！なぁ山田！」

山田「助けて…お願い」

A「私、サッカー部のマネージャーなので…失礼します！」






と逃げるように部室を出る。

三村先輩、四谷先輩、ごめんなさい。

めんどくさいことには巻き込まれたくない主義なんです。









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