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「だって私、年上だしっ、
みんなよりは超能力長年使ってるからっ、
だからっ…」
腕の痛みのせいで、
子供の言い訳のように半泣きになりながら律くんに訴える。
するとぐぐぐっと
さらに腕に力がこもる。
「あぐっ…ひぃ…」
痛すぎて、声にならない声が喉の奥から出る。
横からは「おい影山…」という弱々しい声が聞こえてくる。
「痛いですよね？
これでもやるんですか？
僕はあなたを殺したくない、失いたくないんです。」
ぎりぎりぎり、と律くんの力のこもった腕にもっともっと力がかかっていく。
男の子の力は、底無しである。
怖い。
痛い。
「ごめ、律くんっ…」
情けなく、私は泣いてしまった。
「ごめん、心配してくれてるんだよね、
もうこんなこと言わないから、腕…痛いよぉ」
「っ！！！」
私の泣いているのを見て
ようやく律くんは正常な目に戻った感じがした。
律くんが手を離すと、そこからは血がどくどくと溢れてきている。
律くんの手にも血がべっとりとついてしまっていた。
「ぁっ…ご、ごめんなさいAさん、
僕…僕っ…！！」
律くんの手を取り、
ついてしまった私の血を私の服でごしごしと拭くと
「な、何してるんですか！」と今度は律くんが泣き出してしまった。
「痛かったですよね、
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ」
私にしがみつきながら泣く律くんの頭を撫でながら
「大丈夫だよ、私、怪我の治りめちゃくちゃ早いから」なんて言って笑ってみせる。
私はそう言って傷口を静かに押さえた。
傷が治りやすいというのは本当だ。
この前手が滑って包丁で指を傷つけて血が出てしまったときも、一晩で治った。
…律くんは、私を心配してくれたんだ。
それを私が自分から怪我しに行くような事言ったから、叱ってくれたのに…
「大丈夫だよ。律くん。ごめん、作戦通り行こう。」
周りの子にも迷惑かけてしまったのでちょっと謝りながら私がそう言うと、顔を下げていた律くんは思いついたようにパッと顔をあげた。
.
「わかりました。
とりあえず舐めます。」
「は？」
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いお(プロフ) - めっちゃ面白いです！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: 2c0f895578 (このIDを非表示/違反報告)
もちぷにゃ(プロフ) - くるみさん» 前の作品から見てくださってありがとうございます！！！進度は遅いですが、まったりと気ままに見ていってください！！ (2019年3月20日 1時) (レス) id: 60b6080b83 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - リメイク版嬉しいです！過去の小説何回も読み返して、更新はもうないかなぁって諦めかけてたので....... (2019年3月18日 23時) (レス) id: 31bc7fd2ed (このIDを非表示/違反報告)
もちぷにゃ(プロフ) - ブラピさん» 嬉しいです！！どんどん更新できるよう頑張ります！ (2019年3月17日 18時) (レス) id: 3f692da79e (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年3月17日 11時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちぷにゃ | 作成日時：2019年3月9日 19時
