9. “爪”〜爪は大丈夫ですが腕が痛みます〜 ページ14
「これからどうするんだよ」
仲間の1人が途方にくれたような声を出すと、
律くんはすっと立ち上がる。
「…僕に考えがある」
「あの…あなた、上司の人ですか?、
僕たち超能力なんてありません…」
そして律くんは長い顎の1人だけオーラが異常に違う人に話しかけた。
…でも
「超能力を持ってない事にしようと口裏を合わせたのか?解放されるために」
聞く耳すら持ってくれなそうである。
.
「…いいだろう。おまえ、出てこい。」
「えっ、ぼく?」
顎の人に言われるがまま、弟の白鳥くんは檻の外に連れて行かれる。
「10秒以内だ。能力を見せてみろ。」
白鳥兄弟の能力って…
確かそこまで伝わるようなものでもなかった気がするのだが…
兄弟同士のテレパシーだから。うん。テレパシーは見えないから。
「…」
律くんはただただ白鳥(弟)くんを見つめていた。
使うな…使うな。と。
するとアゴは呆れたようにため息をついた。
「…お前らの態度はわかった。来い。舐めたらどうなるか見せてやる」
「あっ…弟くん…」
黙り込んでいた白鳥(弟)くんは、ついにそう言われると、引きずられて、奥の部屋に連れて行かれた。
バタン
「…」
「…連れて…いかれた。」
その数秒後、凄まじい叫び声が聞こえた。
「うわあぁあぁあ゛っっ!!お兄ちゃん!!助けて!!!!っっ!!」
その悲鳴が聞こえた途端、後を追って聞こえてくるぐちゃっと肉を切ったような音。
バタン
扉が開いてまた引きずられて弟くんが戻ってくる。
「…ぁ!!!」
今度は、血まみれの死体になって。
「「「…!!!」」」
そこに居た全員息をのんだ。
初めて死体を目の当たりにして、何も言うことができない。
ただ、怖い。
怖い。
怖い。
「お前らもすぐこうなる。一晩よく考えて態度を改めろ。まだ死にたくなければな。」
そして、容赦ない大人の追い打ちが、さらに私達の恐怖心を高めた
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いお(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 2c0f895578 (このIDを非表示/違反報告)
もちぷにゃ(プロフ) - くるみさん» 前の作品から見てくださってありがとうございます!!!進度は遅いですが、まったりと気ままに見ていってください!! (2019年3月20日 1時) (レス) id: 60b6080b83 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - リメイク版嬉しいです!過去の小説何回も読み返して、更新はもうないかなぁって諦めかけてたので....... (2019年3月18日 23時) (レス) id: 31bc7fd2ed (このIDを非表示/違反報告)
もちぷにゃ(プロフ) - ブラピさん» 嬉しいです!!どんどん更新できるよう頑張ります! (2019年3月17日 18時) (レス) id: 3f692da79e (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2019年3月17日 11時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちぷにゃ | 作成日時:2019年3月9日 19時