数年後 貴方side ページ31
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あれから何度季節が巡ったことだろう
組織を抜けた私は、色々な場所を転々としていた
……総悟は、どうしてるかな
いつまでたっても忘れられない
どうしようもなく好きで、毎夜涙が溢れてくる
わかってたはずなのに
どうしたって私達は駄目なんだから
それでもやっぱり貴方が恋しくて、貴方に会いたくて、
戻ってきてしまったのだ
江戸に
会う資格なんてないから、姿さえ見れたらそれでいい
ふと耳に子供のはしゃぐ声が聴こえた
……公園
_________A
そんな声が聞こえてきそう
彼がいつもサボり場所にしていて、私は、何度も連れ戻しに行っていた
きっと今日も土方さんから逃げているのだろう
ここにいれば姿を見かけることもあるはず
顔が見えないように笠を深く被る
もし、彼を見たら、私はじっとしていられるだろうか
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彼の姿こそ無いが、前と変わらず子供達が楽しそうに遊んでいる
………変わったのは私達だけか
とりあえず、ベンチに座ることにした
座っているのば私一人で、自分だけ時間が止まっているようだ
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「ねぇお姉さん!」
気付けば遊んでいた子供達が前に立っていた
『どうしたの?』
「お姉さんは、ずっと座っててつまらなくないの?」
『人を待ってるの。皆はつまらないの?』
「うん。もうボール遊びも飽きちゃった」
「何か面白いことないの?」
面白いこと、ねぇ……………
『面白い、かはわからないけど、お姉さんが一つお話をしてあげるわ』
「本当?やったぁ!」
『昔々、あるところに一人のお姫様がいました_________
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みーこ - 更新ファイトです! (2019年4月28日 23時) (レス) id: 96eb7dd446 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - ありがとうございます。 更新頑張ります。 (2019年3月25日 18時) (レス) id: d8d2330064 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - めっちゃ面白いです!! 更新楽しみにしてます。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 96eb7dd446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年3月23日 17時