【名探偵コナン】友に別れのあいさつを

＿２８ ページ30

降谷side


俺は誰なのか、ときどきわからなくなるんだ
本当は「降谷零」じゃなくて「安室透」なんじゃないか
いや、実は「バーボン」なんじゃねぇかって

わからない。わかんねぇんだ！

他の人格に、「俺」という存在がおし潰されそうなんだ

負けそうで、苦しいんだよ・・・
泣きそうで、泣きたくてたまらないんだ
でも、負けることも泣くことも許されない

明日には「俺」が消えてんじゃないかって考えてしまうんだ

公安はゼロ。
存在しない組織であれ。だ
でも俺はここにいたい！存在していたい！
誰かにお前はお前だって認められたい！

でも誰の言葉も信じることができないんだ
信じて歩くことができないんだ・・・

唯一信じていたお前を死なせてしまったこと、後悔してもしきれない
今も悔やみ続けてるんだ

それでも、苦しいなかで今を生きているよ
もっと生きたかったお前のぶんまで、今を生きていくとあのとき約束したから

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