本心 ページ28
善逸side
俺たちは三日後に入学する旧校舎までAの提案で柱稽古_もとい競走することになった。
結果はやっぱりAの圧勝。
柱なだけあって、本当強さが異次元だよな
…少しは俺も強くなったと思ったんだけどなぁ
炭「でも俺たちも、随分と力がついたな!」
伊「俺はもっと強くなるぞ!!」
炭治郎達の言うとおり、この山くらいなら疲れない程度には体力がついていた。
まぁでも嫌なものは嫌だけどね!!?
『もっと__』
__へ?
炭「どうした?」
『__いや、何でも無い。…行こっか』ニコッ
善&炭「「……」」
_A、ごめんね。
俺には聞こえたよ。
俺、人よりも耳が良いから。
炭治郎もきっと分かってる。だって音だけじゃない、悲しそうな表情でAを見てる。
でも、何でそんなこと言うの?
どうしてそんな苦しそうな音を立てるの?
“もっと、強く…私が守らなきゃ…”
彼女の真っ直ぐと何かを見据える眼。
迷いが無いように見えて、何処か暗い瞳
_違うよ、違う。
俺は、俺たちは、そんなことAにして欲しいんじゃない。
俺たちは前世でいっぱい守られたから。
今度は俺にAを守らせてよ。
こんな俺じゃ頼りないかもしれないけど、そのために兄貴と頑張ったんだ。
__前世で全てを守ったA。
__沢山の仲間や俺の兄貴も救ったA。
__
君は知らないだろうけど、あの後皆が泣いたんだ。
普段は怖い柱の人達も、平然としているようでずっと悲しい音がしていて、炭治郎も禰豆子ちゃんも伊之助も、兄貴までもが涙を流した。
Aの師範の夢華さんも、あれからずっと荒れていたんだ。
確か_風柱が見かねて勝負を持ちかけて、二日間戦い続けて山が一つ無くなった。
落ち着いた後は、元炎柱の煉獄さんのお父さんとお酒を飲んでたけど。
Aはいなくなって、俺達にはずっと守りたかった日常がやって来た。
_俺と同い年なのに、普通の女の子なのに。
甘い和菓子で喜ぶ顔が好きだった。
黄色の髪留めを「綺麗だね」って嬉しそうに笑う君が見たかった。
だから今世で兄貴と爺ちゃんに会えたとき、俺はAにも会えるんじゃないかって思ったんだよ。
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らら~ - オムライスみたいな色の人...www (2022年2月17日 23時) (レス) @page31 id: a7b0ea87de (このIDを非表示/違反報告)
メリエリ(プロフ) - オムライスみたいな色の人ですねで、笑ったwww (2021年5月2日 9時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - yuina03230418さん» ありがとうございまぁああす!!最近更新できず申し訳ございません、少し時間が空き次第更新頑張りますね!善逸推し!こんどアンケート取らねば…!! (2020年11月22日 17時) (レス) id: 6412d0e74c (このIDを非表示/違反報告)
yuina03230418(プロフ) - 続きをわいらに恵んでくだせぇぇぇ!善逸落ち志望でぇえええええす! (2020年11月22日 15時) (レス) id: 411fa87a66 (このIDを非表示/違反報告)
因幡(プロフ) - ナナさん» タコタコタコタコ〜タコライス〜♪ (2020年7月4日 16時) (レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年4月22日 7時