早く渡さなきゃ ページ43
紅「はぁ…ンだ、戻ってきてみりゃ寝静まってんじゃねぇか」
あらかた潰れた煩い酔っぱらい達を兵助さんと介抱をしていると、紅が帰ってきた。
『お、お帰り〜紅。布団かけたしほっといても大丈夫でしょ』
紅「___なぁ、A」
『ん?どーしたん』
紅「…まぁ良いか、何でもねェ。俺も寝る」
『おん?りょーかい』
どうしたんだろ。なんか私忘れて___あ。
『ああッ!!待て、紅!!!ハウス!!!』←
紅「オイ俺は犬じゃねぇ」
『え。
…こういう時ってそー言えばいいんじゃ?』
紅「違ぇよ…誰に言われたんだ」
『団子屋のおっちゃん』
そう言ったら頭を抱え始めた。違うの??
紅「…で、どうした」
『あ、うん。
…ハイ、これ』
紅「紐?」
『そうそう。ちょっとしたおまじないのある紐です。足首とか手首に付けてくれれば嬉しい』
紅「…焼けねぇか?」
『その点はだいじょーぶ!!!私を治してもらったお医者さんいたじゃんか。彼女に聞きました!』
紅「は…?」
『というか外へ行ったのなんてあれきりだし。真っ白で意外に面白かったよ』
紅「__A、あの時歩き回ってたのか?あの重症で?」
困惑の表情の紅は珍しい、などと思いながら笑顔でうなずいた。
『柱たる者ずっと寝込むわけにはいかないからね!!』
紅「……やめろ、今度から。完全に治るまで寝てろ。
いいな?」
え。なんで紅は怒ったの??
『う、うん…?』
今まで普通だと思っていたことに怒られる理由がわからない少女は困惑。
一方の紅はまた無理してないかとか思いつつ、受け取った紐を見た。
『あ、それね、みし、みせ〜…み、み?
み〜…何だっけ?組紐っぽいの!!
まぁいいや。ずっと付けてて切れると願いが叶う紐なんだって!!紅たちの文化のものって凄いね!!大発明だね!!!』
紅「あー…ミサンガだろ」
『それだ!!』
ほら、片仮名覚える前だから…(逃)
『それね、教えてもらって私が編んだんだよ』
紅「…そうか。
__あ?何の匂いだこれ」
『よくぞ気付いたね紅。藤を糸に染めたの』
紅「なるほどな」
そう言って紅は、足首に紐を結んだ。
『紅』
紅「あ?」
『誕生日おめでとう!!』
紅「!…ありがとな」
月明かりの照らす室内
二人は嬉しそうに笑った。
___
__
一方。
兵助「(入るタイミング逃したぁ!!厨房から出れねぇンですが!?
今入ったら絶対殺される…!!)」←
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イチゴミルク(プロフ) - 受験頑張って下さい!!それと,この作品本当に好きで,とっても面白いので出来る時に更新頑張って下さい!!!応援してます〜! (2021年9月14日 19時) (レス) id: 9f32c5ebed (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 受験お疲れ様でした?小説の続きも頑張ってください (2021年3月17日 6時) (レス) id: 30a8cc87a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 私も受験生なので頑張ってください (2021年2月13日 9時) (レス) id: 30a8cc87a9 (このIDを非表示/違反報告)
あおり(プロフ) - 私も頑張りますので! (2020年11月20日 7時) (レス) id: a183b3bfa3 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - あおりさん» うっ、合否…ハイ。良かったらお伝えします…ハイ。頑張る (2020年11月20日 7時) (レス) id: 6412d0e74c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年8月4日 8時