狐と願い ページ4
あっはっはっはっは!!
愉快!愉快!!
…何が愉快かって?
乱歩「…はッ、はぁ………」
乱歩君の驚いて焦ってる顔が、だよ。
『大丈夫かーい?』
乱歩「A…後で覚えておいてね…?」
…ナンノコトダロ。
『…何モ起コッテ無イヨ?』
乱歩「へぇ。…で、早く降ろしてA」
『えー。面白いからもう少しこのまm((乱歩「降ろして。」…ハイ』
大人しく降ろせば周りをキョロキョロしてる
乱歩「…此処、Aの社でしょ?」
『嗚呼、乱歩君なら喜ぶかなぁと思って』
周りには、季節を問わず咲き乱れる春夏秋冬の植物が沢山生えている
『ヨコハマは機械や人、血や喧騒ばかりでとても騒がしい…君にとっては尚更。そうだろう?』
乱歩「!……」
意図に気がつけばその場を見回しくるくると、
目の前で歩き回る乱歩君。
『ふふ。気に入ってくれたかい?』
乱歩「……まだ。」
!
何が気に入らないのかな。
『…じゃあ、
君は何を望む?なんでも叶えてあげよう。』
純粋に、興味があった
”世界一の名探偵”が望む物とは何だろう。
彼の場合は駄菓子、とかかな?
乱歩「…Aの、本当の姿。」
『おや…』
ちょっと意外。
てっきり興味は無いかと思っていたが…
『他のことでも構わないのだけど…』
乱歩「Aの姿が見たい」
!
ははっ
相変わらず開いた乱歩君の眼は綺麗な緑だなぁ
『判った。…では偶には格好をつけてみようか』
そうだ、僕のお気に入りの花にしよう。
懐から扇を取り出して、一度仰ぐ
すると庭にある金木犀が花弁を翻し、僕の周りを取り囲むかのように舞う。
…うん、良い香りだ。
『これで、いいかい?』
乱歩君が此方を見る。
乱歩「っ………」
綺麗な眼を見開いて、黙って見ている…のだけど
「『………』」
んー。
『あのー…乱歩君?
流石に何か言ってくれないと悲しいンだけど』
乱歩「……綺麗」ボソッ
!!
『ふふ、わーい』
乱歩「ッぁ…Aっ何でも無い!!」
んふふ。今日は乱歩君がよく焦る日だなぁ…
今の格好を一言で表すなら、狐。
大きな九尾の妖狐だ。
この姿を”綺麗”と言ってくれたのは、鬼灯君と閻魔大王、妖怪組と桃太郎ズだけだよ。
人間は…”今の所”夏目君と福沢君かな?
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R−アル−(プロフ) - ・・・・最ッッ高・・・・・ 此れはヤバい、語彙力が逝く・・・!! (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 一気読みして来ました、最ッッ高でした!!続き楽しみにしてます! (2020年5月13日 2時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年4月25日 2時