狐と探索。か〜ら〜の〜?← ページ18
『結局、夜になってしまった』
あちらこちらで月夜と闇夜の土産の品を考えていれば、あっという間に時が過ぎる
元々時間の感覚なんて曖昧だけれど
矢張り夜の方が好きだな__等と考えてみる。
もうそろそろ人間は寝る時間だろう
夜は裏社会の人間が活躍する場、福沢君は多分関わりはあれども“そちら側”ではない
『__ん?』
ふと夜にも関わらず、一際明るく騒がしい建物を見つけた
見たところ演劇場だろうか。
そこは、直線的な外観の演劇ホールだった
どうやら警察が居るらしい
慌ただしく警官同士で何か話している
「そんな_すぐに福沢殿に報告をッ!!」
警官が走って中へと入って行く
___福沢、殿?
もしかして福沢君が中にいるのか?
素早く柱の陰に隠れ、変化することで警官の格好を真似る。
『…お』
正面の入り口からロビーに入る
すると、福沢君が丁度ロビーに出てきた
『ふく__あ、今は警官の格好だったか』
声を掛けようとして自分の伸ばした手を見れば、嗚呼と思い一度辞める
あの様子からとても焦っているようだった
後ろからつけてみる。
福沢君が入り口までくると、突然立ち止まって何かを見始めた
『福沢殿、如何したのですか?』
福沢「ッ!___あぁ、警官殿」
『おや、それは名刺?』
福沢「…杖か。」
福沢君が見ていた名刺の裏には
“真犯人は三田村 杖を捜して”
と鉛筆で書いてあった。
『真犯人……嗚呼、なるほど』
何らかの事件があり、犯人は捕まえたが
さらに真犯人は別にいる、と。
『これはもしや乱歩君?』
微かに乱歩君の匂いがする
変態じゃないからね((
福沢「__乱歩”君”?もしやと思うがその動き…いや、失礼。何でも無い」
『そこまで云うなら聞いちゃいなよ、福沢君』
福沢「!矢張り、A殿か」
『ああ。それよりも、緊急なんだろう?その杖の場所は判る?』
福沢「ッああ、此方だ」
走りながら事情を聞く
福沢君、流石に普通の人間より速いなぁ
別にいいんだけども
あの後、乱歩君に根負けして次の仕事に一緒に行ったそうだ。
どうやら殺人予告の警護で此処に来て、乱歩君の頭脳に引っ張り回されたと。
福沢「真逆舞台の上で推理をするとは思わなかった」
『よかったねぇ』
善くない、という顔で見られた
生き生きとした乱歩君の推理演説で事件は好転。しかし犯人は捕まえたものの、共犯者が殺された。
そして_
『その事件には裏に大きな組織が居た、と』
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R−アル−(プロフ) - ・・・・最ッッ高・・・・・ 此れはヤバい、語彙力が逝く・・・!! (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 一気読みして来ました、最ッッ高でした!!続き楽しみにしてます! (2020年5月13日 2時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年4月25日 2時