狐と二人目 ページ14
青年「ところで貴殿は?」
結局のところ、青年が市警に連絡した後その場で待つこと数十分。その間に色々とお話をした
『僕?僕はA。親切にも紙を届けに、このビルに立ち寄った“善い人”さ!』
青年「…………そうか」
あれ。なんか凄い間があったぞ?ん?
もしかして警察に連絡しなかった事が原因?
えー理不尽←
『ああ、聞きたかったんだけど青年は武道家か何かかい?』
青年「青年?…一応、今年で三十五になるのだが。職業は…用心棒業のようなものを営んでいる」
『そうか!…三十五って少年?青年?』
青年?「どちらでも無いだろう」
『えー。んー、あ!名前を教えてよ!』
福沢「福沢諭吉だ」
『そっか!福沢君、よろしくね〜』
福沢「君と呼ばれる歳でもない」
『え、諭吉君の方が良い?他で呼ぶのは面倒くさいし』
確か名前を気にする年頃なんだろう?←
福沢「…もう、好きにしてくれ」
『了解、福沢君!』
福沢「(これから大変なことになる気がする)」
キリキリ…←福沢君の胃
乱歩「ねぇ!まだ出ちゃ駄目なの?」
『もう来たからいいんじゃない?』
福沢「まだだ。事情を説明しなければならん」
乱歩「…A!なんでそう思ったの?」
何の事?
福沢「…ああ、まだ何も来て居ないと思うが」
『え?…あぁ音だよ、音が聞こえたから”来た”って云ったの。僕、耳が良いんだよね』
乱歩「…そう」
福沢「(…目上の人に敬称を付けないのは如何なものかと思うが、本人が気にしている様子はないし…良いのだろうか。いや、それを云えば私の呼び方も可笑しい。注意した方が…?)」
乱歩「あ、聞こえた」
さっきよりサイレンの音が大きくなった
ふむ、面倒事は好かないね
『気は済んだ?』コソッ
「はい。…結果はあまり良いものではありませんでしたが、きっとそれが
誰か居るのかって?
ビルに入る最初に云ったでしょう?
『下はバタバタしてて相手にしてくれず、
もう一人は、落ちた五枚の書類を律儀に拾おうと、周りで四苦八苦してた、突き落とされた会社の社長さんだよ〜
まあ、幽霊だから触れないのは当たり前だよね!
美人さんだったからお話聞いて、社長室まで事の顛末を見に行ったのさ!←
もう一つ、面白そうな人間に話を聞いてこようか!
福沢「貴殿は何処へ行く」
『なぁに、面白そうな事に首突っ込むだけだよ〜』
108人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R−アル−(プロフ) - ・・・・最ッッ高・・・・・ 此れはヤバい、語彙力が逝く・・・!! (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 一気読みして来ました、最ッッ高でした!!続き楽しみにしてます! (2020年5月13日 2時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年4月25日 2時