8:路地裏で爆豪くんと ページ10
『おぇぇぇ…首もげる…』
なんとか、下ろしてもらった私。
気づくと、人気のない路地裏にいた。
てか、個性使わずにあの足の速さってバケモノでしょ!?
『爆豪くん以上にコワいヴィラン見たことない…』←
「ヴィランじゃねぇよ!!死ねクソカス!!」
『なんかいつもと増してヒドくない!?』
言い返そうとした爆豪くん。
だが、それを何故か飲み込んだ。
「聞きてぇことがある。」
…まぁ、そう来るよね…察してはいたよ。
「個性、持ってたんか。」
『持ってたよ。』
即答した私に顔をしかめる爆豪くん。
「…どんな個性だ。」
『…空間支配。そのまんま。』
「…ずいぶん有能な個性じゃねえか。
…なんで黙ってた。」
『それは…』
言葉が詰まる。どう返せばわからない。
相手は数時間前まで、無個性だからといってバカにしてきた人だ。
爆豪くん自体にも抵抗がある。
『…わからない。』
「…は？」
『わからないや。』
私が笑いながらそう言った。
爆豪くんには言えないや…。
すると、爆豪くんは俯きながらこう言った。
「気味悪ィ…。」
『笑いながら言ったから、そりゃ…』
「ちげぇよ。」
爆豪くんは顔をあげた。
「今までバカにしてたはずのやつが、有能な個性持ってて、それを隠してた理由もわからねぇ。
てか、そんなに言えねえことなんかよ。
なんか、変な感じすんだよ。それ。」
『!?!?』
「クソが…」とか言いながら、頭をかきむしっている爆豪くんに驚きどころか、恐怖さえ覚える。
私の前で爆豪くんがこんな顔したことあっただろうか。
…いや、ないな。私の記憶の中では。
『あ、え？爆豪…くん？』
「うっせぇ死ね。」
ええぇ…どうすりゃいいのさ…。
『あ…タイミングがあったら…話すかな。』
「いつだよ。それ。」
『えーっと…爆豪くんをもうちょっと信頼できたら…』
「死ね!!」BOM!!
『なんで!?!?』
物凄いヴィラン顔をしながら、手のひらの上で小さく爆破させた爆豪くん。
「っ!!とりあえずだ!!俺の道を阻むようなことしたら即殺す!!いいな!!」
こわくて阻めねーよ。
そうツッコミたかったが、それを言ったら今殺されるような気がしたので、大人しく『わかってる。』と返事をしておいた。
「ﾁｯ…」と軽く舌打ちして、私に背を向け去っていく爆豪くん。
なんだったんだ。
そう思うが、少し、爆豪くんに近づけた気もした。
私は『スーパーよってないじゃん』と、一人ポロッと口にするのであった。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
