46:諦め ページ48
↓爆豪side↓
『(仮眠室っつってたよな…？)』
つい先ほど、Aの居場所を聞いた。
どうやら、仮眠室で寝ているとのことだ。
仮眠室とかかれたドアを開けると、そこにはAが寝ていた。
決して血色のいいとは言えないその顔を見、ため息をついた。
〈血の量はビビったけど、倒れたのもただの貧血だし。大丈夫!!〉
『(無理してたのバレバレだっての。)』
Aの寝ている場所の端っこに、腰を下ろした。
…Aとは、デクと同じように幼なじみだ。
小さい時から、勉学に長けており、運動も申し分なく、誰かが傷ついていたら自分が犠牲になっても救けだすというやつだった。
あのヘドロん時までは、個性があったら完璧なのに、可哀想…だなんて思ってた。
そして、Aには個性があった。おまけに両親はプロヒーローときた。
…アイツはヒーローになるために生まれてきたと言っても過言ではないだろう。そう思わせるほど、ヒーロー向きだ。
…だからこそ、ヘドロん時までは許せなかったんだよ。
無個性のクセに、なんでもできるAも、そのAが好きな俺も…。
『(今更…だよな。)』
あんだけ素直になれず、Aを苛めていたんだ。
Aはいつも流してくれてるが、もしかすると本当に俺のこと嫌ってんのかもしれねぇな。
…俺らしくねぇ…。
なあ、なんでヒーローになりたくねぇんだよ。
てめェの何がヒーローになることを止めてんだよ。
『…わっかんねぇよな…。』
「何がわかんないんだい。」
突然の声にビクッと肩を揺らす。
入ってきたのはリカバリーガールとかいうババア。
『…アンタには関係ねぇだろ。』
「…どうだか…。
そうそう、この子の親御さんと連絡がとれなくてね。
寝ちまってるし、誰か家まで送ってくれる人を探しているんだが…」
『…俺が送る。』
「…そうかい。助かるよ。」
俺は、Aをおぶった。
…軽ィな。マジでちゃんと食べてんのかよ。これ。
そんなことを考えていると、思わぬ言葉が聞こえた。
「大切な人を失いたくなかったんだと。」
『は？』
「この子が無理した理由さね。愛されてるね。アンタ。」
その言葉に耳を疑う。
大切な人…？Aが言ったのか？
『ﾁｯ…なんで知ってんだよ。』
「年長者の勘さ。」
クソ…。なんでそんなこと…。
「気をつけて帰るんだよ。」
『わかってるわ、んなこと!!』
やっぱり、俺はAを諦めれる気がしねぇ。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
