16:培ったものを活かして ページ18
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
…私は試験会場C。
…周りには、自信満々な人だらけ。
場違い感ハンパねぇ。
「ハイスタートー！」
その合図と共に私は、走りだした。
ってあれ？なんで皆走らないの？
「どうしたぁ!?
実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れぇ!!
賽は投げられてんぞ!!?」
なるほど、そうか。
急に何かが始まることが、彼達は当たり前じゃないんだ。
《ちょ!?何するんですか!!》
〈…普通、戦いが始まる時なんて、合図なんかねぇだろうが。〉
《でも、急に蹴るのは危ないですって!!》
…この試験において、相澤さんとの十ヶ月間は、想像以上に役立つかもしれない…。
…と、そこに、仮想ヴィランが見えた。
私は、今までの体験と、相澤さんとの会話を思い出した。
1、相手を捉えること。
〈…お前の個性の発動条件は、俺の個性と同じように、“見る”ことだ。
…捉えて離すな。絶対だ。〉
2、相手の状態を把握し、個性発動。
〈…捉えたら、個性を発動させろ。
遅くする、早くする、止める…バリエーションはたくさんあるだろうが、それはその時の状態による。それこそ、センスが問われてくる。〉
『(今回は…遅く…!!)』
＿仮想ヴィランの行動が、遅くなった。
3、攻撃。
〈相手を止めたりするだけじゃ、何も始まらない。
あとは、攻撃だ。個性を応用するもよし。自身の武力にかけるもよし。〉
＿私は、足を視界に入れたまま、仮想ヴィランに蹴りを入れた。
普通より、百倍ほど空間内で早くなった足は、そのまま仮想ヴィランにめり込む。
…これなら、通用する!!
まだまだ、時間はある。
確実にポイントを積んでいこう。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『42P!!』
＿＿そこで、圧倒的脅威は現れる。
『うわ…でっか…』
倒しても0P。つまり無意味。
だから、逃げる。当たり前。
『(…私も逃げよ。)』
だが、誰も攻撃しない仮想ヴィランの暴走は止まらない。
＿＿ふいに、ヘドロ事件のことがフラッシュバックした。
あの時＿＿私はどうした？
街を壊す仮想ヴィラン。その瓦礫に、怪我をしている人も少々。
＿＿私は感づいてしまった。
頭の基礎知識に筆記試験。敵に対応するための戦闘能力。
そして、人を助ける、救助活動…。
ヒーローとしての能力判断に救助活動がない…。
つまり、”レスキューP“なるものがあるのでは!?
＿＿私は、0Pの仮想ヴィランに向かって、走り出した。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
